置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

飼い主さんの依頼で、捕獲機を掛ける。

なかなか飼い猫のキジトラちゃんが入ってくれない。


気配を消すため、別の給餌場所にクルマを走らせると・・・。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


依頼主さんの家のそばで、牛たちに会う。

以前はそこここにいたけれど、

殺処分が進み、数は減った。


殺処分柵の牛を助けたいと

立ち上がった人たちがいたが、

日本の中では、あまりに少数で

その他の人々は牛に対してあまりにも無関心な

この国では、都合よく殺処分が進んでいく。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


クルマの気配に大急ぎで

茂みに逃げていく牛。


ひぇ~あせる人間だ!逃げろ~。

その調子で逃げ抜くんだよ。

それしか生きる方法はないんだから。

日本はそういう国だから。


民主主義といいながら、

動物に関しては

非情なまでの独裁国家。

人々が目に出来ない警戒区域という場所で

じわじわと行われる殺戮。


数時間かけていつものポイントを回り、

最後に依頼主さん宅へ戻ると・・・。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


ふんわりふわふわ~ドキドキ

まだ、大人にはなってない

ブルーアイの綿毛ちゃん。


飼い主さん依頼の子ではないし、

保護枠などない。

リリースするのか、悩みに悩む。

今まで、リリースなんてしたこと無いけど

連れ帰るなら自分で責任をもつしかない。

シェルターのお世話に明け暮れてる柴田さんと

電話も繋がらず、途方に暮れる。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

置いてはいけなかったよ。

ボロボロになってるこの子を。

悶々としながら、
大急ぎで上尾のシェルターに

クルマを走らせること4時間。



「大丈夫だから」と何でもなかったように

受け入れてくれた柴田さん。

シェルターは超満員で

大丈夫なんかじゃないのは

分かってる。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

その足で、動物病院へ向かう。

風邪をひいているのか、目がしょぼしょぼ。


多分、原発事故の後生まれた子で

はじめて見る人間に、こんなに力が残ってたのか!

というくらい大暴れ。

鯉の滝登りのように取っ掛かりの無い壁を

2メートル近く何度も登ろうとする。

暫くして落ち着いた頃、タオルを掛けて

処置をしてもらう。


シェルターに戻ると・・・。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

3月レスキューのシロちゃんは(改めNISIDAI)

すりすり攻撃で、甘えたいモード全開。

膝の奪い合い。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

3月。吹雪の中、飼い主さんを待ってた時のNISIDAI.。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

ごぼうちゃんは予想通り、かなりの美猫へと変身。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

5月、加倉で保護した時のごぼう。

あの時は、小鳥のセレクトした猫はどうなの~

みたいになったものだ。







置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

大改装中のシェルターにて。


どうか、ここに居る子たちを家族に迎えて下さい。


今日、日曜日もたくさんのフードを積んで

警戒区域に入るはずだったレスキュー隊員が、

ある力によって、意図的に阻止されたようだ。

フードを待ってた子は、どうしただろう。

警戒区域に入るのがより難しくなってるこの状況。

自分で折り合いをつけて給餌を止めるどころか

権力によって抑えられる日が近いのかもしれない。


それまでに・・・。

どうしても、あなたの力が必要です。

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