早朝からジリジリと太陽が照りつける。
呼吸するのも苦しい、警戒区域。
いつもの大熊町の給餌ポイントで
ちょっとした段差が超えられなくてコケる。
何故か笑いが込み上げて来た。
何とかクリアしてクルマに戻り
双葉町方面へR6を進んでいくと・・・。
大熊町、中央台の信号の先、
2頭のワンコが登場する。
左手に卵の無人販売用ロッカーがあるところ、
住所は入江だろうか。
何も出来ないけど
ご飯をあげたくてクルマを停める。
やばい、また警察車輌。
そしらぬふりで、クルマを走らせる。
ここで捕まるなんて、シャレにならない。
次のポイントについてすぐ
後から警戒区域に入る桜ママに電話して
ワンコを見てもらうことにする。
茶と黒のマーブル雑種犬。
お母さんとだいぶ大きくなった子どもだと思う。
お母さんは赤っぽい首輪をしてた。
R6はとても危険。
びゅんびゅんクルマを飛ばす人間たち。
どのポイントもフードは空っぽ。
お昼ごろの気温、31℃。
こんな日はアスファルトも焼けているから
動物達は日陰に隠れんぼ。
諦めの夏・・・かな。
おや~。
いつもの給餌ポイントのすぐそば。
遠くからでもすぐに分かった。
久しぶり、今日が二度目だね、
キジトラちゃん。
姿は見えなかったけど
フードはいつも空っぽ。
だから・・・
きっとまた会えるって、そんな気がしてた。
18時間の運転はしんどいけど
何回も通い続けてたから
もう一度、君に会えたのかもしれない。
ささやかな、ご褒美?
5月26日撮影
民家のアプローチに佇んでいた時のキジトラちゃん。
この日から、ここも給餌ポイントになっていた。
この子も、腹ペコですぐに保護出来ると思う。
でも、それは無期限でお預け。
アニマルエイドのシェルターに頼りきって、
柴田さん達に甘えて無理な保護を続けてきたけれど、
もう完全に保護枠は無くなった。
交付金の恩恵もなく、ここまでやってきたこと自体が
ギリギリの選択だったはずだ。
それでも、動かずにはいられなかった。
警戒区域は、見捨てられた動物たちの極秘の
殺処分場なのだから。
そのやり方は、血の通った人間とは思えない。
餓死にする?衰弱死にする?凍死にする?温熱地獄にする?
子ども達に対しては、虐待やいじめがいけないことだと、
偉そうに言ってる大人が率先して、
弱き者達に対してやってることがこれだから・・・。
小動物の虐待から始まって、殺人を犯す子どもをつくったのは
実は大人だと気づくべきです。