置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


お地蔵さんがかくれんぼの

いつもの給餌ポイント。

雑草は警戒区域で今、一番元気。

来年あたり、ジュラ紀くらいのシダ類のジャングルになるかも・・・。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

大熊町にて


お散歩中の猫を見つけても、

すぐに雑草に紛れてしまう。

ねえねえ、もう少しお話でもしない?

わたしは人間だけど、

意地悪なんてしないから・・・。


雷が鳴って、蒸し風呂のような警戒区域。

せっかくもらったひとつの保護枠で、

どうしても保護したかったあの子。


会いたい時には会えなくて

すれ違いの土曜日。

辛すぎる片思い。


一台の捕獲機を転々と場所を移して

セットするが空っぽ。

まあ、こんな日もあるさ・・・。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

浪江町井手にある神社


明け方、警戒区域に入りすでに正午。

最後、この神社のそばに捕獲機を掛け、

お茶を飲む休憩のあいだ10分を

最後の時間と決める。







置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

超はっぴ~音譜

運転のし過ぎで膝が痛くて

泣きそうだったけど、

そんなの全然へっちゃら!

上尾までノンストップで走ります。

小鳥のクロネコ便だ~。


この子は、前回この場所でカルカンをあげた子。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

8月4日(土)に会った時のクロネコちゃん。


この子は運が強い。

あるレスキューボランティアさんによると

警戒区域に未だ残されてる猫は推定5000匹。

ならば、5000分の1で捕獲機に入った子。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

も~、このお目々に胸キュン恋の矢



震災後に生まれたチビ猫ちゃん。

それなのに、シャーシャーもあんまり言わず

起きた事を受け入れてる。








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

ここは君がいた場所だよ。

思い出に、写真に閉じ込める。


ここ浪江で必死に生きてきた数ヶ月。

これからは、ご飯の心配も、

凍てつく冬もない。

君を大事にしてくれる飼い主さんが

もうすぐ迎えに来てくれるはず・・・。