6月、警戒区域でのことだった。

給餌を依頼されたお宅を、住所を手がかりに探すのだが、

表札の無い家も多く、一体どこなのか分からずあっちへふらふら

こっちへふらふら、一人でクルマを降りて歩きまわっていた。


その時突然、背後から

「何、やってんだ~。」

振り向けば、おじさんが仁王立ち。

ひえ~あせる

「あ、あの~、猫に餌をあげて欲しいって頼まれたんですけど、

○○さん家が分からなくて~。」

「そんなら、この家だよ。そういやあ、○○さん家の○○ちゃんは

猫可愛がってたかんな~、4,5匹いたかな~。

動物のボランティアの人かい?

警察追っかけてくっかんな~、気をつけんと。」


聞けばおじさんは、一時帰宅とは別に許可を貰って家に戻り

地域の見回りもしているとのことだった。

警戒区域で人に声を掛けられるなんて、殆どあり得ない。

ていうか、人が歩いていませんから。

あせった~。


ま~、おじさんは気のいい人だったけど、この給餌を

憎憎しく思ってる住民も多く、悪意を感じることも数知れず。

これが、日本の?大多数の反応であり、現状なのだと

思い知らされる。


一方、未だ、どうしても飼い猫を保護できなかったりして、

消息を案じている飼い主さんもいて、今はそんな住民の方たちの

協力があって、わたしたちも給餌に通うことができている。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

昨年9月、小高の民家にて



避難されてる住民の方へ。


この給餌と保護を続けていくには、

どうしても住民の方の協力が必要です。

ほんの少し、力をかして下さいませんか。


何も要りません。

置き去りにされた犬や猫のこと

心配するその気持ちだけあれば。


メッセージまたはコメントで

連絡を頂けないでしょうか?



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

8月18日レスキュー

給餌と保護依頼の飼い主さん宅にて

フードと水を置く。


諦められるのなら、いっそ諦めたい

正直、今はそんな気持ちです。