双葉町某所にあるアーチ。
これはもう皮肉としか言いようがない。
福島への原発誘致当時、反対派の筆頭にいたある人物が
行方不明になったままだと、地元の人から聞かされた。
線量が高く、封鎖されるという情報もある場所。
イノシシも登場してる。
白っぽいネコを目撃し、昨年からずっと通い続けてる場所。
今まで全く気付かなかったが、手作りのダンボールハウス。
これからは、ハウスのお二階にご飯を置くことにする。
ポイントは六十数か所、
今日のフードは全部で185kg。
カラスが定点を覚えてしまってる場所は、
フード袋がひっぱり出されている。
前回置いた場所と同じ場所に袋が残っていれば、
カラスでは無いと断言出来る。
すべてが空っぽになってた袋。
もう陽が落ちる。
暗くなっての職質は命取り。
急いで警戒区域を出ようとするわたしの前に・・・。
こんばんは~。
そんな場所で誰かと待ち合わせですか?
ガリガリに痩せたキジトラちゃん。
わたし達、以前どこかで会ってる気がするんだけど、
もしかして・・・。
ふたつの場所は直線にして150mくらい。
キジトラちゃんが向かおうとしている方向こそが、
今日会った場所。
捕獲機もセットするが、待つ時間はなく
保護出来ず。
ある民家のアプローチにて。
アスファルトの上、土に返ることを忘れた
ネコの骨。
環境省と福島県の期間限定保護。
どうしてここにきて、行われたのだろう?
再三のわたしたちの署名は無視され、
一年半もたった今・・・。
答えは、総理大臣の視察。
視察中にひょこひょこ出てきてもらっては困る。
昨年の暮れ時点で、もうすっかり犬もネコも
いなくなったと県は発表しているのだから。
いてもらっては、やっかいなことになる。
そして、解決してなくても一応やったという実績が必要。
いつも人間の犠牲になっているか弱きもの。
ただ、骨だけが訴える。
確かに、ここに生きていたこと。
孤独と痛み、餓えと苦しみ。
人知れず、短い命を終えた今、