置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

タヌキじゃないっつ~のむかっ


あ~びっくり!

これが二度目だね、ロン毛のさびちゃんドキドキ








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


9月29日(土)撮影のさびちゃん。


本当はアニマルエイドで暮らす仔猫、

小麦のママを保護の予定だった。

でも、いいよ、一緒に帰ろう、新しいお家へ。

マイセンちゃんとは今日も会えず・・・

でも、感傷に浸ってる場合じゃない。

警戒区域脱出まであと残された時間35分

息をするのももどかしい汗




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


先週から、フードの置き場を変えた

双葉町某所にクルマをつける。

それまでは、身を隠す場所も無く、

見つかったら一巻の終わりだったから、

少し離れた安全な場所に置いてみた。

ちゃんと探しあててくれてた!

わたしが近づくと急いで走り去る3匹の猫。

その中にぶちの仔猫も・・・。

今日は3袋のフードをプレゼントする。


今日、最後のミッション。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


原発そばの備蓄庫。

捕獲機を掛け、翌日桜ママに回収してもらう。

もう一台、飼い主さん保護依頼のお家にも掛けて来た。

ミーちゃん、どうか、入って!


ぶっ飛んでR6を帰る。

牛さんにぶつからないように周りにだけは

神経を尖らせて。









置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


浪江町某所。
慌しい給餌の途中、

ふわふわ落ち葉を踏みしめながら歩く、

つかの間の息つく瞬間。

この近くの牛舎では、たくさんの乳牛が餓死して

腐敗してて、今はそれは片付けられたけど、

昨年から、その場所にフードを置きにいってる。

怖いという感情より、人知れず葬られ、

何もなかったことにされる社会が許せない。


静まり返ったこの場所で、まだ確かに命が息づいている。

その命達が、わたしをここに呼んでいる気がする。