最後に残る一台を回収するため、

双葉町某所に駆けつける。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


わ~い、ソックスをはいたキジしろちゃん。

完全シカト作戦でくるか!


こっちを向いて~、ソックスちゃん。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

くるり~ん、って汗

あらっ、意外と従順。

そしてあなた、かなりイケてるにゃんこ。

多分、震災後生まれた、大変粋のいい子。




5匹の猫を保護出来た今日。

一台の捕獲器は入り口が閉まったまま空っぽ。

この一台に賭けたわたしの思い、どこに持っていこう。


置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


マイセンちゃん、ここに来たの?

確かに中に入った形跡。

チキンが減っている。

ただ、重さが無いと踏み板は閉まらない。

チキンを食べたのはカラスなのか、

何か他の刺激なのか、

マイセンちゃんなのかは分からない。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


お~い!キジトラちゃん。

そばにフードを置いていくね。

ここはいつものポイントのそば。

何度かこちらを振り返りながら、

最後は草の中に消えてしまう。



もうすぐ迎えるであろう、最後のレスキューの日。

あと、何匹の命を、保護出来るだろう。

ただ、延命をしてきただけで、

何も変えられないまま、サヨナラするなら

始めから、福島などに行かなければ良かった。

この子達が餓死するのを、ただ待つなんて

まるで自分も生き地獄にいるよう。

昨年4月、動物達を置き去りにし

殺してしまった悲劇を、

もう一度繰り返すのですね・・・。



追記

保護した5匹は、キャピンさんが連れて行って

下さいました。無理を引き受けて下さり、

感謝致します。