最後に残る一台を回収するため、
双葉町某所に駆けつける。
わ~い、ソックスをはいたキジしろちゃん。
完全シカト作戦でくるか!
こっちを向いて~、ソックスちゃん。
くるり~ん、って
あらっ、意外と従順。
そしてあなた、かなりイケてるにゃんこ。
多分、震災後生まれた、大変粋のいい子。
5匹の猫を保護出来た今日。
一台の捕獲器は入り口が閉まったまま空っぽ。
この一台に賭けたわたしの思い、どこに持っていこう。
マイセンちゃん、ここに来たの?
確かに中に入った形跡。
チキンが減っている。
ただ、重さが無いと踏み板は閉まらない。
チキンを食べたのはカラスなのか、
何か他の刺激なのか、
マイセンちゃんなのかは分からない。
お~い!キジトラちゃん。
そばにフードを置いていくね。
ここはいつものポイントのそば。
何度かこちらを振り返りながら、
最後は草の中に消えてしまう。
もうすぐ迎えるであろう、最後のレスキューの日。
あと、何匹の命を、保護出来るだろう。
ただ、延命をしてきただけで、
何も変えられないまま、サヨナラするなら
始めから、福島などに行かなければ良かった。
この子達が餓死するのを、ただ待つなんて
まるで自分も生き地獄にいるよう。
昨年4月、動物達を置き去りにし
殺してしまった悲劇を、
もう一度繰り返すのですね・・・。
追記
保護した5匹は、キャピンさんが連れて行って
下さいました。無理を引き受けて下さり、
感謝致します。