置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

いつものポイント。

この場所で2匹の猫を見てからずっと回ってる場所。

犬のうんちも転がってる。

わたしだけしか知らない場所に、

誰かが置いていってくれたたくさんのフード。

今日はそんな場所がここを含め3箇所はあった。


孤独な警戒区域での活動だから、

わたし以外に、誰か気に掛けてくれる人の存在が、

気持ちを支えてくれる。


目を凝らすと、フードに貼られた「半額」のラベル。

みんながお金持ちで、ふんだんにフードが

買える環境であるはずもなく、

必死にフード代やガソリン代を捻出してる。


そんな庶民をあざ笑うかのように、

今日もスクリーニング会場には遊んでる職員がゴロゴロ。

警察車両は遠く大阪や品川ナンバー、時に九州からも

ゾロゾロ・・・・。

どれだけの税金を貪れば気が済むのか?



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

お地蔵さん、あなたが食べてしまったの?

空っぽになったフード。


15日ほど間が空いたので、

どこのフードも空っぽ。

ご飯、まだかな~とポイントを覗きに来た猫を

それぞれの場所で4匹見た。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

おまたせ~!ソックスを履いたキジしろちゃん。


ポイントのご飯を覗きに来て、空っぽで帰るところ。

いつもの場所に置いておくね。

ここは昨年、つがいのヤギさんが住んでた鉄工所のそば。

ヤギさんは昨年、ちゃんと保護されてますので・・・。


12日10日から大熊町が再編され、新たなバリケードが造られた。

主要道路R6も富岡町から先へは普通に入れなくなっているはず。

どちらにしても、警察からの圧力でこの先、

警戒区域には入れなくなったわたし。


久々に南相馬のねこおばさん、吉田さんに電話して

このことを伝え、警戒区域入りを諦める!と宣言したら、

「だめだよ~、待ってるんだよ~、猫たち。」と言われ

言葉に詰まってしまう。

福島県で犬と猫のこと、これほどまでに考えて

自らが被災者で、実際に動いている人は

わたしが知るところでは他にいない。


行政や警察の圧力に、ひれ伏すこととなったわたし。

国会議員、大臣クラスも他人事の動物問題。

やっかいなことはてきと~にスルー。

訴えても、答えられる窓口すらない。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

先月、1年8ヶ月ぶりに保護出来た猫

み~ちゃんのお家にて、凍りつきそうな水。


子ども達には伝えよう。

この国がおかしいと思っても、長いものに巻かれてしまえ!

犬や猫、動物のこと考えずに、生きていって!

そうでないと、あなたも動物と同じ運命を辿るから・・・、と。