置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

しとしと小雨が降る警戒区域。

あ~あ、最悪のコンディション。

こんな日は動物達はかくれんぼ・・・。


と、思いきや何処かで見たことのある後姿。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

もしかして貴女、祠のシャムMIXちゃんではありませんか?

http://ameblo.jp./kuri-koyagi/archive2-201206.html


先月も、乳牛が死んでたお家で見掛けてた。

いつもお一人様のようですが、おチビちゃん達はどちらへ?


あんなに恋焦がれていたチビ猫ちゃん達。

再会出来ないまま、半年が過ぎようとしている。

きっと、秋にまた新しい命が誕生しているだろう。


この場所は、再編で自由に行き来が出来るようになるらしい。

かといって、誰かが助けてくれる訳でもない。

消えた場所にもフード2.5kgをプレゼントする。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

保護依頼の飼い主さん宅。

玄関先に貼られた写真。

明日、警戒区域に入る飼い主さん。

この子達と再会出来ること祈りながら、

複数台の捕獲器を掛ける。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

どうして連れてってくれなかったの?

って、飼い主さんのこと責める気持ちになってしまう。

もし、わたしだったら置いていけないと思ったから・・・。


実際は、避難指示はあまりにも突然で、

大きな揺れに驚いた猫達はびっくりして、

いなくなってしまったのだそう。

どうすることも出来なかったって。


出入りできるように隙間を開けた玄関と

存在を確認するためのセンサーカメラ。

居間にこれでもかと置かれたドライフード、

そして愛用の椅子に敷かれたブランケット。


環境省で行ってる保護(21日まで)のことを伝えると

全く情報が無かったらしい飼い主さん。

急いで連絡先を伝え、すぐに保護依頼を出してもらう。

もう、行政には期待してないらしい。

本当に、どこまでやってくれるのか分からないという。

でも、使える制度は使って欲しい。

だって、わたし達は警察に追いかけられて

動物嫌いの住民から罵倒されることだってある。

何でこんなことしてるのかと情けなくなることもある。

行政はそれが仕事で、対価をもらって

堂々と保護できるんだから。


捕獲器を掛けクルマに戻ろうとすると

植え込み越しに、道路を行く赤色灯。

もし、今捕まったら狂って叫び出すかもしれない。

ただ、わたし達を悪者に仕立て上げ、

問題の本質を摩り替えるのがこの国のやり方。


早く、走り去ってくれ!