置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


人が消えて、2度目の凍てつく季節に

洗面器の水は氷へと変わる。

それでも、ここ警戒区域は

同じ福島の内陸よりは、

ずい分と過ごし易いのだという。


警戒区域に居る間、走り回って心拍数が上がったまま、

正確な体感温度が分からない。

今日の日中はお日様も出て、いくらか暖かいのだろう。

たくさんの猫と会ったよ。


そして、何箇所目だっただろう?

いつものポイントにフードを置いてクルマを発進DASH!



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


おや~。

枯れたセイタカアワダチソウの保護色となってるけど、

見逃しませんよ目






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


またまた、ここがヤバイ場所だと忘れて

クルマから降りて呼ぼうとするが・・・・









置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

くるり~ん、じゃ~ね~パーって

あまりにもつれないのねしょぼん


でもね、わたしには奥の手がある。

SOSビックリマーク

迷惑だと思いつつ、かまうことなく

お仕事中の桜ママに電話して

地元の犬とり名人に出動を要請してもらう。


すぐに返って来た電話での返事。

さすが、犬とり名人。

もう、このワンコのことはチェック済み。

捕獲器に全く入ってくれないらしい。


此処までおいで~、とばかり

同じ場所を回ってる。


飼い主さんはどうしたのだろう?

もう、とっくに諦めただろうか、

それとも探し続けてるだろうか?


この場所に来て、

ただひと言でいいから呼んで欲しい。

わたしの知らない、この子の名前。