人が消えて、2度目の凍てつく季節に
洗面器の水は氷へと変わる。
それでも、ここ警戒区域は
同じ福島の内陸よりは、
ずい分と過ごし易いのだという。
警戒区域に居る間、走り回って心拍数が上がったまま、
正確な体感温度が分からない。
今日の日中はお日様も出て、いくらか暖かいのだろう。
たくさんの猫と会ったよ。
そして、何箇所目だっただろう?
いつものポイントにフードを置いてクルマを発進
おや~。
枯れたセイタカアワダチソウの保護色となってるけど、
見逃しませんよ
またまた、ここがヤバイ場所だと忘れて
クルマから降りて呼ぼうとするが・・・・
くるり~ん、じゃ~ね~って
あまりにもつれないのね
でもね、わたしには奥の手がある。
SOS
迷惑だと思いつつ、かまうことなく
お仕事中の桜ママに電話して
地元の犬とり名人に出動を要請してもらう。
すぐに返って来た電話での返事。
さすが、犬とり名人。
もう、このワンコのことはチェック済み。
捕獲器に全く入ってくれないらしい。
此処までおいで~、とばかり
同じ場所を回ってる。
飼い主さんはどうしたのだろう?
もう、とっくに諦めただろうか、
それとも探し続けてるだろうか?
この場所に来て、
ただひと言でいいから呼んで欲しい。
わたしの知らない、この子の名前。