置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


三週間ぶりの警戒区域は、

また新たな試練を用意してきた。


早朝の気温マイナス3度。

前日、レスキュー仲間のクルマが

雪の中にはまったと聞いた。

四駆でないと難しいかも・・・。







置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


零下の気温は14日に降った雪を凍らせ

山の中はアイスバーン状態。

タイヤチェーンは持たないし、道路の陥没が雪で

見えなくなっている。

パウダースノーならいいのだけど、

ガリガリに凍った路面ではタイヤが空回り。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


いつものポイント。

ずい分待たせてしまったことゴメン。

凍りつきそうな身体と空腹と・・・

それでも、生きててくれたんだね。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


雪の上からコンクリートに続く、僅かに残る足跡。

今まで、数匹の猫、三頭の犬を見た場所。

足跡の先に、置いていくね、2.5kgのフード。

プラス近くに5kg。


このポイントは一昨年、別のボランティアさんが、

飼い主さんから給餌依頼を受けた家のすぐそば。

その人は、自分で引き受けたけど、

結局早い段階で放棄してしまった。

別に、それは責められることではないと思う。

住民ですら、これまで6回の帰宅を許されただけなのだから


所詮、動物のことなんて餓死ありきとしてきた政府のやり方。

お前達など、いらぬ命と切り捨てられた。




置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

それでも、生きてる。









置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

生きてる








置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


生きてる・・・。