置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

雪の上の足跡が、

たくさんの命の存在を教えてくれる。

ワンコは見なくなったが、その足跡から

フードを食べに来てると確信する。






置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~

昨年秋まで、通ってたポイント。

別の誰かがフードを置いてくれてるようなので、

ここしばらくは、スルーしてた。

久々に覗いてみると・・・。


ほんの少しでいいから、暖をとって欲しいと

その誰かが置いていっただろう、段ボールのお家。

ここ警戒区域では、寒さをしのげる場所は何処にもない。

せめて毛布のぬくもりを、

その気持ちが痛いほど伝わる。


最後に、五恵ちゃんゴロちゃんを

保護した場所に飛んでいく。



置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


ふ~しょぼん

自然と漏れるため息。


まだここにいるはずの、兄弟やママ。


五恵ちゃん一族は、実は不思議な力をもっている。

だから、シェルターの満員を悟って

違う日を選んでくれたのかもしれない。


違う日、

必ず一緒に帰ろうね。

だから今日は、泣いたりしない。


桜ママ車から、5匹の子を載せ替えて

走る、走る、上尾への道。

シェルターに入る前、

お決まりの動物病院へ。





置き去りにされた小さな命~福島第一原発20km圏内 警戒区域から~


あわわわわ~ドキドキ


君達のこと保護できて、本当に良かった。


この国からは、とっくに抹消された命だけど、

人知れず警戒区域を生きてきた

お金で買えない命だから。