たくさんの命の存在を教えてくれる。
ワンコは見なくなったが、その足跡から
フードを食べに来てると確信する。
別の誰かがフードを置いてくれてるようなので、
ここしばらくは、スルーしてた。
久々に覗いてみると・・・。
ほんの少しでいいから、暖をとって欲しいと
その誰かが置いていっただろう、段ボールのお家。
ここ警戒区域では、寒さをしのげる場所は何処にもない。
せめて毛布のぬくもりを、
その気持ちが痛いほど伝わる。
最後に、五恵ちゃんゴロちゃんを
保護した場所に飛んでいく。
ふ~
自然と漏れるため息。
まだここにいるはずの、兄弟やママ。
五恵ちゃん一族は、実は不思議な力をもっている。
だから、シェルターの満員を悟って
違う日を選んでくれたのかもしれない。
違う日、
必ず一緒に帰ろうね。
だから今日は、泣いたりしない。
桜ママ車から、5匹の子を載せ替えて
走る、走る、上尾への道。
シェルターに入る前、
お決まりの動物病院へ。
あわわわわ~
君達のこと保護できて、本当に良かった。
この国からは、とっくに抹消された命だけど、
人知れず警戒区域を生きてきた
お金で買えない命だから。