予定が狂って、お昼には早々に高速に乗る。
途中のSAで食事をしようと、外のテーブルにつくと・・・
冷たい風に晒されて、
誰かご飯をくれないかと彷徨う仔猫ちゃん。
人目を気にしながら、座ってた木の椅子の下
わたしの足元にそっと持ってた缶詰を置いてみる。
よほど、おなかが空いてたのだろう。
すぐに寄ってきてすごい勢いで平らげる、
それでいて触ろうとすると威嚇してくる。
そばで、興味深そうに見てる小学生の男の子に
「連れて帰る?」
と聞くと、笑って首を横に振る。
そのお母さんが「やだ~!」と汚いものを見るように
嫌悪感たっぷりに言い放って去っていった。
もし、わたしがお母さんなら、
息子が連れてきた仔猫、引き受けるよ。
このまま、ここを走り去れば、
また日常の忙しさに紛れ
忘れることも出来るだろう。
きりが無いのだから・・・。
もう、どこの愛護団体も保護枠が無い中、
警戒区域入りをするわたしに
保護をお願い!といってくれた柴子さんに
SAの猫まで押し付ける訳にはいかない。
もし、保護出来たら自分で連れ帰るしかない。
きっとこのまま置いていけば、
クルマに轢かれてしまうか、飢え死にするか、
凍死してしまうだろう。
そう、考えると置いていけなかったよ。
ごった返す人の波が過ぎて、
暗くなってから掛けた捕獲器に
3分もかからずに入る。
こっち向いて、キジトラおチビちゃん
くるり~ん、って
意外と従順
結局、また柴子さんに甘えてしまった。
保護する事、迷いに迷って掛けた電話で
迷わず保護OKをくれた彼女。
安堵感に疲れも吹っ飛び、
上尾までの道を突っ走る。
それにしても、SAで捕獲器持って動いてると
かなり怪しさムンムンで、好奇の目に晒される。
ま、いいか・・・今更。