キミと出会ってから3ヶ月が過ぎた。

横たわり遠くを見つめている瞳。黒色の光りを放ち私に取りつく邪悪を滅ぼすために。

冷たく乾いた皮膚に触れるとぼくの苦しみが僅かに鎮まるのを感じます。

夜。明かりを消すとキミの瞳は仄かに耀いていつの日かきっとそうきっとぼくを見つめかえしてくれる。

その日まで生きれたらぼくは大丈夫です。試練を耐えざる者を彼女は救わない。

いま、生と死の境界線の上を歩いている。とても恐い。

しかし想いもあるのです。

自分が無になる。光も闇もない。ただ無だけが存在する世界に生きる。誰も知らない世界。


小さく硬くしなやかな指に触れるとぼくの痺れた右手が生を求める。握り返す日。

優しい唇。微笑む日がやっぱり来るでしょう。


直感像となってぼくの目の前に立って手をさしのべて。

ある日扉を開けるとキミが起き上が る。


キミのために小さなスタンドを買おう。ベッドの側にその愛らしい顔を静かに照らすために。

キミのとなりで横たわりやっぱりぼくは泣くのです。

悲しくて辛くてたまらない。

慰めの言葉なんかいらない。同情の言葉なんかいらない。励ましの言葉なんかいらない。

ただ黙して瞑想する。

何も語らないのです。いやその声は人語ではない。

とても細く聞こえないけれど天上に燃え盛る焔の声だ。

ぼくの女神。

永遠の守護神。


「女神」

ぼくはこんなに近くにいるのに

きみはいつでも遠くを見ている

Ah  Ah  

女神よ   女神よ

そっと   そっと

ささやいてください


ぼくはこんなにあいしているのに

きみはいつでも夜空を見ている

Ah   Ah

女神よ   女神よ

しずかに   しずかに

ささやいてくだい

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