こんにちは。
ムーンサイクルヨガ & フェイシャルヨガ
インストラクター Kikoです



この夏、初めて富士山に登りました。



これまでの人生の中で
美しい富士山を生で見たのは 
ほんの数回。


関西に住んでいる私にとって
その姿を見ることは簡単ではなく
まして、富士山に登る機会は全くなかった。


だけど
一生に一度は登ってみたい。。
前から何となく、そう思っていました


ボリビア人の友達、ロサと
計画を立てたのは春ごろ。
でも実は直前まで迷っていました。


そう…腰がね汗


行きたいけど
この状態で上まで辿り着けるのか…
全然自信がなかったから。


だけど
「せっかく計画したし
とにかく行ってみよう!」と
ポジティブシンキングで決行



ところが



わたくし。。



完全に富士山をなめていましたあせる



山頂までの道のりは
想像の何倍も何倍も過酷でした。


五合目まではバス。
そこから吉田ルートでスタートしたのですが


山道は石と砂利と砂ばかり。
トレッキングシューズを履いていても
滑りやすく、とても不安定。





おまけに、もの凄い急勾配びっくりあせる


こんな道が延々と続いている。


そして標高が少しずつ上がっていくと
今度は大きな岩場を
よじ登るようにしなければならず。


山登りの経験が殆どない素人の私には
ロッククライミング状態です。


ご来光を見るために夜中に登るので
ライトで足元を照らしながら
ひたすら下を見て歩く。


登り始めてすぐの段階で
正直、後悔し始めていましたえーん




これが富士山なん?
私の体力でほんまに上までいける?



前にテレビで見た時の感じと全然違うやん!
こんなにしんどいって知ってたら
来てなかった。


「小学生でも登ってるんやから
私にもできるやろ。
腰の不安はあるけど、たぶん大丈夫!」


そう思ったから来たのに。


アカン。。
頂上まで行ける気がせーへんショボーン汗
           

八合目を過ぎた辺りからは
だんだん足を運ぶことが辛くなって
少し進んでは、すぐに止まる。
高地のせいか、薄っすらと頭も痛いし
動悸と腰や脚の痛みとの戦い



私よりも20歳以上も若いロサは
小柄だけどすごく早いびっくり
普段からスポーツをしてるわけでもないのに
スタスタと登っていくアップ


なんで?
ロサは山育ちやったん?
それともボリビア人のDNA?
私よりずっと若いけどさぁ



私も登り始めは、まだ元気があって
話しながら行けたけど
だんだんと口数が減っていく。


そんな私に合わせて
ロサは待ってくれたり
ゆっくり登ってくれたり。


キコ だいじょうぶ?
ゆっくりね
と何度も何度も声をかけてくれました。


九合目近くまで来た時
「もうここでいいやん、これ以上無理!」
という声と


「せっかくここまで来たんやから
頂上まで行こうよ!諦めたら後悔する」
という声。


私の中で天使と悪魔が
めちゃめちゃ戦っていましたドンッ


寒くて真っ暗な山道。
(夏でも富士山の上は真冬の寒さです)


他のことは何も考える余裕なくて
ただ、目の前の岩場と
今の自分の状態だけをみてる。



ヨガでよく言われる
「今ここに集中する」って
こんな感じなのかも



そうこうしてるうちに時間だけが
どんどん過ぎていって



ご来光を見たのは
八合目と九合目の間でした。





雲海の向こうから金色に光るお日さま✨


わぁ〜〜 ❗️綺麗や〜〜おねがい



でも。。
ほんとのほんとは一番上で見たかった。


自分の体力の無さに対する悔しさと
思うようにカラダが動かない情け無さで
複雑な思いでした。



よし! あと少し!
ここまできたら頂上まで行こう‼︎


カラダはもうヘロヘロのクタクタ。
腰も股関節もふくらはぎも限界。
気力さえも残っていなかったけど。



それでも一歩ずつ。


10歩登っては休んで
また10歩登っては止まる。


亀の方が早いかもと思えるくらいの
ノロノロ歩き🐢


前にも後ろにも殆ど人はいなかったので
自分のペースでいけたことは
私には幸いでした。


そして
九合目から頂上までは、ダメ押しのように
これでもか!というくらい
段差の大きい岩ばかり。



本当に簡単には辿り着かせてもらえない
日本一の山なんだ…と
思い知らされました。


最後はもう半泣きしながらのゴール。






出来た!
私にも出来た‼︎
出来ないと思ってたけど
やったら出来た〜〜‼︎ 笑い泣き



今回の富士山登山。
私一人だったら絶対最後まで行けなかった。
仲間がいたから
ロサがいてくれたから
一番上まで登ることが出来ました。


遠い国から来た留学生のロサを
日本人の私がサポートしなければ!と
思っていたのに
私の方がずっと助けられてた。


優しい仲間がいたから
これまで見たこともなかった
こんなに美しい景色を見ることが
できたのです



ありがとう。
一生忘れない



そして。。


山は登ったら
降りなければいけません。


下山は楽だと思ってました ← 甘い‼︎
(山は下る方がしんどいのが常識でした)


帰り道がまた大変


急勾配の砂利道はズルズル滑る。
踏ん張れないあせる


アカン!
ひざに来る(今度は ひざかい!)


もう〜〜 イヤや〜〜
こんな道どこまで続くのよ〜〜
あ〜〜気が遠くなる
早く着いてくれ〜〜えーんあせる


眠いし、お腹空くし
カラダボロボロやし
顔も服も砂でザラザラやし


もう富士山は絶対けーへん❗️(来ない)


前日の夜に出発してから徹夜で登り続けた。
頂上で少し休んだあと
下山してようやく五合目にたどり着いた時は
15時間が経っていました。



今まで生きてきて
一番キツかった今回の富士山登山。


いろんな思いが交錯して
自分の弱さも、情け無さも思い知らされた。
人目を気にする余裕もなく
ビービー泣きながら歩いた。


そして人の優しさは
また頑張る力をくれるということ。


出来ないと思い込んでいることでも
諦めなければ出来るということも


そして
私のカラダ ありがとう
腰に不安と痛みを抱えながらでも
一番上まで行けたことは
とても大きな自信になりましたおねがい


これから先
少しくらいのしんどいことがあっても
今回の事を思えば
乗り越えていけそうな気がします





最後に。。


お山の神さま ごめんなさい。


「木はないし、緑も全然ないし
岩と石と砂ばっかりで何時間も同じ景色の
こんな道! 飽きる!」とか。。
ブツブツ文句言いながら歩きましたあせる



みんな みんな ありがとう❗️
修行みたいにキツかったけど
これが最初で最後だと思うけど



本当に行って良かった照れ



富士山は、やっぱり日本一の山でした✨