引っ越してきた部屋は大島/て/る(このパターンばっか)
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一人暮らしを始めたアパートの一室で、
奇っ怪なことばかりが起こりはる。
ネットではブイブイいわしてても非リア充の女の行く末はどっちだ!
キャロライン・メナード。
彼氏だか旦那だかと別れて、心機一転一人暮らしをはじめました。
さようなら過去の私。
こんにちは新しい私。
引っ越してきたアパート。
夜中にブブブブブブブ…って振動音がするから、何事やと見に行ったら、
電動歯ブラシが勝手に動いとった。
キャロラインは気付いてないけど、ドアが少し開いたりもしてる。
同じアパートに住む世話好きのおばちゃん、エルザ・ウルマンがやってきます。
「ごめんやす、あんたが新しく越してきた人?
まぁ、ここはあんまり人が入らなくって…、
あなたお子さんは?え?一人暮らし?
こりゃまた失礼つかまつり~~~」
言いたいことだけ言うて帰らはったわ。
さ、引っ越しの片付けしよ…。
備え付けの食器棚の扉が開いて、入れといた食器が落下して割れたやん。
まったくもう…ハッ!背後に人が!
「貴様何奴?」
「ヨハン・シュタイナーです、上の階に住んでる…あんさんドアに鍵さしたままやったで?」
「そら、偉いすんません」
この男、何やら不気味。
掃除してたら洗面所に髪の毛が落ちてた。
ポイしとこ~~~っと。
え?普通そこは訝しむもんちゃうん?
屋根裏にあるゴミ置き場に行く途中で盲目のフランク・マンデルさんに会います。
屋根裏に行ったら電気が消えるし。
なんか歩いとるし。
でもキャロラインは気付いてない。
友人のエマが尋ねてきます。
エマは仕事も充実してるし子供もいるし旦那もいるしで勝ち組。
それに引き換えあたしゃー…。
落ち込むキャロライン。
「ネットに知り合いはいっぱいいるけど、実際来てくれんのはあんた一人や」
「やり直そうと思ってるけど、こんなおばはん、もうやり直せる年齢でもないし、そんな気力もないし」
そんな愚痴を垂れ流されて、見てみぃ、エマ困ってはるやないのん。
とりまエマに合鍵を渡しときます。
引っ越してきてすぐ、夜中に排水管の音やぴちゃんぴちゃんと水滴の垂れる音や人の声や息遣いや泣き声が聴こえてくる…。
地下のランドリーでエルザに遭遇。
「私なら、あなたの部屋には住めないな」
「え?何のことです?」
「ま…1980年代のことだから…今の忘れて」
エルザ、なんかいらつくBBAです。
ある日キャロラインはミーと言う少女に出会います。
なつかれるキャロライン。
ミーは部屋に押しかけ、家の中をあっちこっち弄くりよる躾のなってない子。
そのうち、キャロラインのお腹にいた(今はもういない)赤ん坊のエコー写真を見つけ出したり。
ミーについてマンデルに聞くけど、あのアパートに孫のいる人はいないよ…と言われて、怪訝に思うキャロライン。
ちっこい怪奇現象が次々起こり、
流石に鈍感なキャロラインも不穏なものを感じはる。
ある日、ミーが勝手に家の中に入っとったん。
「ここは私のうちだもん。
ママは私を産んですぐ死んだから、おばあちゃんに引き取られてたん。
そんで、私な…。
おばあちゃんの手で湯船で溺れ殺されたん」
な…なんじゃってぇぇぇ?
気がついたら、私の世界は変わってたの。
おばあちゃんは屋根裏で首をつって死んでてん。
おばさんも孤独が嫌だって言ってたよね?
私もママが欲しい。
おばさんは私のもの。
キャロラインは過去を見てしまいます。
おばあちゃんが首をつった時椅子を蹴倒して死に至らしめたのはあの世とこの世の境にいるお化けのミー。
邪悪な笑顔を見せるミー。
キャロラインは、抵抗むなしくミーと同じ世界へGo。
エマから電話が来ても通じない。
エマが尋ねて来ても、エマには見えない。
エマはエルザに「キャロラインに連絡がつかないんですが」と聞くけれど。
「おかしいわね、あの部屋はもう何年も空き家よ?」
キャロラインは必死にエマを呼びますが声は届かず。
エマは立ち去ってしまうのでした。
キャロラインの消えた部屋に、また誰かが越してくるようです。
「条件があるんだけど、貴女は独身で一人暮らし?」
「はい」
部屋に張り紙。
そこに書かれている、
空き部屋あり。
大歓迎。
連絡先
エルザ。
おしまい
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まず問いたい。
このパッケージは、ナンデスカ?と。
こんなシーン、1秒たりとも出てこんかったわ。
そんで「館」てなんなん?
アパートの一室やん。
ヒロインは、人生に倦み疲れたおばはん。
仕事もなく彼氏もなく家族もなく美貌もなく。
あるのは、鈍感力のみ!
そのくせ心療科に通ってるという、
いや、その鈍感力をプラスに活かせよ!とちょっと思いました。
評価がむっちゃ低かったため、
全く期待しなかった分、ハードルが下がって「ま…こんなもんか」と許容範囲でしたよ。
テレビの怖い系番組に出てくる程度には怖い…かな?
(怖くないってことか…)
ホラーには定番のオパイも出てきますが、アラフォーのおばちゃんのオパイです。張りがありません。
アラフォー言われても見方によっては50すぎにも見えるやつれっぷりはナイス。
結局エルザを始めとする住民たちはミーと言う少女霊がいることを知ってたん?
エルザは彼女に捧げるために若い女性を集めてたん?
んでキャロラインは、母親になり損なった(子供を流産した?)存在なので、ミーは母親にしようとしたん?
生前のミーは、ごく普通のお嬢ちゃんだったのに、彼岸の人になってしまってから、執念深くなっちゃったの?
BBAは、ミーに殺されたから化けて出てるのん?
でも、もともと死ぬつもりやってんやろ?
…と、ミーの立ち位置がいまいち不確かなんですよね。
肉親に殺されたという怨みが邪悪になってしまった原因なのかもですが。
アラフォーのおばちゃんの陰鬱な日常。
お化けより何より、
「もう若くない自分」「人生をやり直しできない年令になった自分」がヒシヒシ伝わってきて、
そっちが怖いわ。
仕事もない女一人暮らしなのに、
広い部屋に住めるんや…。
ちょっと憎いわポチ
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