押されましたって話です。



新学期始まりました。


毎回、新学期が始まる前日にはスタッフミーティングがあるんですが、今回はその場に学校経営者である

マダム・ユニスが同席しました。


実はこの人物、私が今住んでる家のお母さんなのですが、ケープコーストという遠い街で大学教授をしてて、

ふだんはほとんどタマレにいないし、めったに学校にも来られないんです。


タマレに来るのは半年に一度くらい。

来ても忙しいので1週間もいられなかったりして、同じ家にいてもほとんど話す機会がありませんでした。


そんでもって、けっこう強面、というかパワフルすぎるぐらいパワフルな人で、

今まで家にいてもこわくてあんまり近づけなかったのです。

マダムが帰ってきてる間は家にも緊張感があって居づらかったりもして。



それで、今回のミーティング。私、ガーナにきました。

朝7時開始で、家に帰る頃にはもう真っ暗。

10時間以上、マダムがずーーーーーーっと喋ってました。


同僚も私も、ぐったり。

だけど、マダムの話の内容は、とっても大事なこと。


というか、私がいつかは言わなきゃなー・・・と思って言えてなかったことを、全部言ってくれた感じでした。


なんだ、この学校のオーナーは話の分かる人だったんじゃん。


とここに来て拍子抜け。


マダムは教育のプロだし、生徒思いだし、海外に行った経験もあるから

ガーナの教育の問題点もちゃんとわかってる。


それで、その日から3日間ぐらい、マダムとスタッフのミーティングが続いたんですが、


マダムはこの学校を変えようとしてる。

今のままじゃいけないって思ってる。


ってことがひしひしと伝わってきて、


よし、じゃあ私も手伝おうじゃないか。って気になったのです。



正直、いくらボランティアって言っても、遠い外国からやってきて、

周りの現地人がなーんもやる気なければこっちだってやる気なくす。

たぶん、そういう状況の隊員は多いと思う。


私も、ひとりでせかせかやって、でもまわりのガーナ人は何も変わらないし、

私に仕事押し付けてるだけだなって感じて何のために来たんだか・・・と思ったことは何度もあります。



でもここに来て、この学校のトップの情熱に気持ちが動かされました。


ほんとは、そうやって現地側が変わろうとしてるから

そのサポートを外国人の視点からするってのが本来のボランティアのあるべき姿だと思う。

だから、私はとてもラッキーだと思う。



そんなわけで、早速マダムと話し合いの場を持たせてもらい、

実はもうちょっと先にやろうと思ってたワークショップを、マダムがいるうちにやった方がきっと効果的!

と思い立って急遽やらせてもらいました。


鉄は熱いうちに打て。


そんなわけで残り半年、

思いを新たに新学期を迎えることができました。



写真はワークショップのようす。


「なぜクリエイティブアーツが子ども達に必要か?」

っていうのを他の隊員と協力してやりました。


これまでなかなか言えなかった意見も、

例えば、先生が怖くて何も出来なくなってる子もいるんじゃないか、とか


この勢いに乗って思い切って言ってみたら

意外と皆うんうん、とうなずいてくれて、

これからはもっとはっきり自分の考え言ってっていいかなって思いました。



私、ガーナにきました。

私、ガーナにきました。

リサイクルの材料を使って自由創作。
私、ガーナにきました。
ガーナの人たち、みんな素直、というか純粋、というか子どもっぽい(笑)ので

こういうのやるとほんとに童心に返って楽しみます。


私、ガーナにきました。
その場に居合わせたムスリーマ(4歳)も先生が作った作品をもらってご満悦。



そういえば、だれか番組観ました?

どうだったのかな?