実は昨日、愛猫のビリーが亡くなりました。
学校が始まった1月10日に、私が学校近くの木の下でご飯を食べていたところ、
一瞬物陰からビリーの顔が覗いたと思って見に行くと、ビリーが草むらの中で苦しそうに横たわっていました。
なんでビリーがそんなところにいるのかも、ビリーの身に何が起こったのかもわからず、
日本だったらすぐにタクシーでもつかまえて動物病院に連れて行けるのに、タマレにそんな病院があるのかもわからないし、苦しそうなビリーを目の前に何も出来ず、
それに加えて、まわりのガーナ人は私が猫の心配をするのを不思議がって、笑うし。
ガーナ人にとって、猫はペットという感覚はほとんどの人にはないので、しょうがないのは分かってるけど。
でも悲しくて悔しくて、私には小学5年生のホストファミリーを教室から呼んでくることしかできませんでした。
そのホストファミリーのサラがお父さんを呼ぼうと言ってくれて、
しばらくたって、お父さんが駆けつけてくれて、獣医の元へビリーを連れて行ってくれました。
おそらく鎮静剤のようなものを打ってもらって、2日ほど家で落ち着いた様子を見せていたので、
一安心していたのですが・・・昨日学校から帰ると、ビリーは亡くなったとホストファミリーから聞かされました。
ビリーは足を怪我していたんですが、ガーナ人によると、どうやら誰かがビリーを殺そうとしたと言うのです。
でもそれはガーナではよくある話で、猫を食べる人もいるし、人間以外の動物は基本的にはペットではなく家畜、または食用。
私だって鶏を絞めたし、羊の解体もおもしろがって見るし、猫だって一度食べたことあるのに、
自分の猫だけはかわいい、誰かが殺そうとしたなんて許せない。
と思うのは、なんて愚かな考えだろうと、人間ってなんて勝手なんだろうと思うけど、
でもやっぱり悲しいです。
ビリーはほんとに私たちにとっては家族だったので。
ビリーがいなかったら、ガーナでの私の生活もかなり違ったと思います。
これも人間のエゴだけど、ホームステイが辛いな、と思っていたときにビリーがいてくれたおかげで気持ちが和らいだことも何度もあったし、
ホストファミリーとの関係も、ビリーがいたからこそ深まった部分があったと思う。
ありがとうね、ビリー。