このブログでも紹介したことのある

中1のアーノルド君(ご両親が日本に行ったことあるので日本贔屓)。


今日、こんな本を見せてくれました。


私、ガーナにきました。

外国人向けの日本語の教科書。

お母さんが日本で買ってきたものらしいです。


この本、題名からも分かるように中身も全部日本語がローマ字表記。


そうか、まずひらがなとかカタカナとかの形と音を覚えることから始めるより、

日本語会話に重点を置くのならそういうことになりますよね。


ただ、よくよく見てみると各項目の主題やら課題の名前も全部ローマ字表記の日本語。


つまり課題の最初から最後まで、英語での説明が一切ない。



例えば一番最初の項目


まずBunkei(文型のこと)

とあって、


Watashi wa Maiku Mira desu.



とある。

でその後に続く会話を学ぶページでは


Kaiwa 「Hajimemashite」



Sato:   Ohayo gozaimasu

Yamada: Ohayo gozaimasu

        ・

        ・

        ・


といった具合。


もう、それがどんな場面の何なのか、今自分が何を学んでいるのか、イラストから予想するしかない。


しかもその次の課題の“Kaiwa”のシチュエーション、タイトルが

「Honno Kimochi desu」

で、何かと言うと、

新しく越してきたアパートのお隣さんに挨拶に行くっていう場面。


この「ほんの気持ちですが・・・・」っていう表現、

確かに誰かと初めて会うっていうシチュエーションが教科書の最初の方に出てくるってのも

納得いくけど、


日本語教育の勉強を全くしていない私のような日本人からしたら、なんかこう、

日本人の奥ゆかしさみたいなものまで説明しないとこの会話文の意味伝えられない!

でもいきなり日本語ビギナーの外国人のそこまで説明しても混乱させるだけだよな・・・。

とか色々考えちゃう。


まあ確かに我々が最初に手にとった英語の教科書も、

文法うんぬん、語源うんぬんよりまず、

そのシチュエーションで使うことば(Nice to meet you. Nice to meet you, too!みたいな)をとりあえず丸覚え!

っていう感じだったから、

語学を学ぶってのはそういうもんなのかな。とも思うんですが。



で、何かって言うと、ちょっとこの教科書、独学で勉強するには難しすぎるんじゃない?と思って

よくよく冒頭の日本語で書かれた説明を読んでみると、

どうやら別冊で翻訳・解説というのがあるらしい。


たぶん、買ったときはあったんだろうけど、

さすがガーナ人。

物無くす名人。

そんな重要な冊子を無くしてしまい、解読不可能な日本語教科書になってしまっていたのです。



でもアーノルドはほんとに日本に興味があるみたいで、

日本の歴史のこともよく聞いてくる。


今日は「ヒロシマとナガサキとキョウトで大きな戦争があったんでしょ?」


と言われ、

たしかに広島、長崎には第二次世界大戦で原爆が落とされて・・・で、え?次いで京都?って何があったっけ??


って思ったら

「ノブナガでしょ」

と言われました。


うおー、時代錯誤もいいとこだあ。


前々から彼は「ノブナガ・サムライ」という言葉をよく口にしてたので、

戦国時代に興味があるんだな。さすが男の子。外人。と思ってたんですが、


どうやらコンピューターのゲームで勉強してるらしい。


たぶん「国盗り合戦・信長の野望!」みたいなのの英語版があるんでしょうね。


ちょっとそういうのって脚色されてる部分もある気がするので多少心配ですが・・・



で、話がずれましたが、


そんなわけで日本語勉強したいのに翻訳もついてないからなかなか理解できないってことだったので、

全部は無理だけど、ある程度わかるように教科書しばらく預かって翻訳してあげることにしました。


外国人が日本に興味もってくれるのはとてもうれしい。

相手が熱心だとこちらもやる気が自然と出ます。



さて、もう2月ですね!


あんなに遠いことだと思ってた来月帰国。が今まさに。



でも帰国日が近づけば近づくほど、実感が薄れてきたというか、

やることが色々出てきて日々がたんたんと過ぎていきます。



明日は別の隊員が入っている聾学校にパントマイムを紹介しに行って来ます。

私、手話もできないし、

生徒さんたち英語がそこまで堪能じゃないらしいので

どこまでできるかだいぶ不安ですが・・・・・・・

だからこそ、マイムって合ってるんじゃない?って思ってみたんです。


やり残しのないように挑戦してこようと思います。