一昨日、公立高校入試の合格発表が
終わりました。

模試などの結果から、ある程度、
予想通りの結果ではありましたが、
今年も全員合格はならず。


合格発表は、
毎年違うドラマがあります。
逆転合格的なこともあれば、
番狂わせ的なこともあり。


毎年、生徒が違うので、
当たり前と言えば、
当たり前なのですが。



合格発表までの10日間は、
教室の空気感はのんびりしますが、
なんだか落ち着かず、
早く発表されないかなと
毎回思ってしまいます。


生徒、保護者は
もっと長く感じていたと
思いますが。


去年の経験から、
今年の生徒たちには
厳しいことを言うようですが、
模試でS判定を取っていても
当日出来なければ落ちること、
模試は模試でしかないことを
都度伝えてきました。


模試の結果は、過去からの蓄積された
データに基づいているので
客観的な指標ではあるのですが、
模試でS判定を何回取ろうと
合格を保証するものではなく、
結句は、当日次第だから。



今年は、例年になく、
上位層の高校の倍率が低めで、
逆に下位層の高校の倍率が高めでした。

下位層の高校では、何校か募集定員を
減らしているので、その影響もありますが、
例年とはかなり異なる状況になりました。


前年の倍率が高いと翌年は敬遠されるため、
倍率の隔年現象が起きやすいのですが、
志願変更で倍率がどう動くかを
読みきるのは、正直難しいです。


運も実力のうちと言いますが、
中には運がいい子というか
いわゆる「持ってる」子って
いるんですよね。

定員が割れたり、倍率が低かったから、
受かったようなケース。

今年もそんな生徒がいました。

毎年、人気で倍率が高いのですが、
今年は、近年にないほど倍率が低く、
ラッキーな年でした。

合格の電話をもらった時、
お母さんが少し涙声だったので、
こちらもウルっとしてしまいました。

玉砕覚悟での受験だったので、
本当によかったです。



そして、今年もまた去年同様、 
自己採点の結果を持って、
教室に来た生徒が1人いました。

自己採点の点数からすると
大丈夫なように感じましたが、
内申点がやや低いこともあり、
不安で仕方ないようで、
何度も同じことを聞いてくるのですが、
こちらも「たぶん大丈夫」としか
言えないんですよね。


何度聞かれても、
平均点もわからない状況では
「たぶん」という言葉を
取り除くことはできないし、
安易なことを言うのは、
かえって無責任だと思うので。


合格発表までの10日間は、
モヤモヤしたと思いますが、
無事に合格!



私自身は、塾業界に転職し、
去年の10月で丸10年が過ぎました。

振り返ってみると、未熟ながらも
成長している自分がいて、

知識と経験を積んできた
これまでの時間に
感謝の気持ちが湧いてきました。


そして、知識も経験も未熟たった私に
経験を積ませてくれた生徒たちにも
感謝の気持ちが湧いてきます。


未熟だったゆえに、今思えば、
間違っていたなと思うこともあり、
その時の生徒たちに
申し訳なさもあるのですが、
あの時はあの時で、
一生懸命やっていたから、
今があるんですよね。


あの頃の私はまだ
受験知識も教務知識も経験値が浅く、
自信がなかったのですが、
そんな私を信頼してくれた
生徒や保護者にも感謝しています。

私は、育ててもらったんだなと
思います。


高校受験は、多くの子供たちにとって、
分岐点です。

毎年この時期は、受験を通して、
この1年やってきたことを
自分自身で評価するというか
自分を一番振り返る気がします。


仕事の状況も少し変わりそうですが、
また来年の受験に向けて、
新たな1年を頑張ろうと思います。



最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
この出逢いに感謝。