仁さんへ

 

仁さんへのお手紙は、最後の公演にして初めて書きます。

Beトレラスト公演の時に便箋に書いてお手紙ボックスにいれた分では伝えきれなかったので、お手紙でお伝えした通り、ブログに書いてそのURLを仁さんにお知らせしようと思い、書いています。

 

前回のBeトレ終わりで直接グーパンチ(コロナ対策でビニールごしですが)、してくださった時、その短い間に「ありがとうございました」くらいは伝えたかったのですが、手が触れた瞬間、一瞬で号泣してしまい、何も伝えられませんでした。

感きわまるとか、じわっと涙ぐむとか、普通理由があって感情が高まって、涙がでるじゃないですか。

その時は、一瞬で号泣に到達してしまってあまりの予想外に私自身が「!」と驚いてしまいました。

その後嗚咽がとまらなくなり、他の方とエレベーターにも乗れず、11階の会場だったにもかかわらずエスカレーターで降りて涙が落ち着くまで待ちました。

それはまるで、私の涙腺が音叉のチューナーみたいなものなら、それに理性も感情もふっとばして直で仁さんのオーラが触れて涙をださせたような一瞬の出来事でした。



(↑お渡ししたお手紙の一部)

 

仁さんは、本や公演、テレビで「やりたいことやってやりたくないことやめよう」ってずーっと唱えてくれて、前者後者論の世紀の発見で多くの人を救って来ました。

仁さんにかかわった多くの人と同じように、私にとって仁さんは敬愛する存在であり、希望の光でもありました。

でも、それまでがお話や、言葉を使って「意味」で人に気づかせたり導いたりする行為であったのに対して、これからは音楽、歌、声を使って「意味」を越えて、人間の理性や感情をすっとばしてその人の本質をゆらしてうったえていく、そんなフェーズに入ったんだなって思いました。

 

5年くらい前からBeトレに入会して、正直実際に会場にいかずDVDで見ていた時期もありました。

それでも、月イチでその気になれば生の仁さんに会えるという事実が心に安定を与えていたことは確かで、それがなくなるのは正直さみしいです。

来年は本名で活動されるそうなので、もう「仁さん」とさえ呼べなくなってしまうことを想像するとそれはもうきゅーっとする寂しさです。

 



(最近はまっている着物を着て参上しました)



仁さんとの思い出は、このブログで書いた記事をシェアしてもらって(こちら


の記事)、一夜にしてアクセスが1万越えたこと。

その時は嬉しさと同じぐらい注目されることに怖さを覚えたこと。

でも私という人間を認識してもらえて、天の上のような存在の仁さんへも実は地続きなんだって思えたこと。

仁さんの公演でお話されたことに感動した私がそれをもっと広めたくて、当初はこのブログは仁さんのことばかり書いていたこと。

そのうちまどか式っていう自分による自分の気づきを誰も読んでくれなくても書いていこうっていう方向性になっていったこと。

 

仁さんからきいた「やりたいことだけやってやりたくないことをやめる」を実験するために、人生史上一番稼ぎがよかった仕事をえいっとやめたこと。

 

ほんとに数え切れません。

 

寂しい。



けれど仁さんが前回のBeトレで歌ってくれた新曲の歌詞がリフレインするんです。

 

「ぼくはいくよ」

 

やりたくないことをやめてやりたいことだけをやろうと繰り返していた仁さん、Beトレ卒業も、好きなところも気に入っているところもあるけど、それでも次に行くためにすすむよっていうことを体現してくれているんだと。

それを聞いたら私も「行かねば!」って思うようになりました。


 

武道館のコンサートで「ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!次わたし!」って叫んだのに、やっぱりできなかったこと、いよいよやらねば、って決意しました。

 

仁さんの卒業をうけて、私の新しい夢が決まりました。

それは

 

いつか仁さんとセッションすること!

 

楽器一個も弾けないけどこれから練習します。

曲、一曲もかいたことないけどイチから始めます。

 

ラスト公演で仁さんがおっしゃっていた、

 

「自分が自分で自分らしくと思っているサークルの中で生きている。『自分らしく』とはもっと素晴らしくてもっとひどい自分。サークルからでてほしい」

 

私も、自分が自分らしいと思っている円の外にある自分がどんなだか見てみたい!

 

仁さんはこうも言っていました。

 

「あの人の姿は私の姿」

 

じゃ、じゃあじゃあ、仁さんの姿は私の姿にもなるってこと!?




 

それ、すごい!でもにわかには信じられない。

そんな時は仁さん秘伝の「〜ということにする」で、じわじわ自分にしみこませていこうかと。

仁さんの姿は私の未来の姿、ということにする。

 

と、いうことにする!

 

制限のない未来を思い浮かべて。

 

 

 




 

私、仁さんに出会って、格段に生きやすくなりました。

ちなみにほんと蛇足なんですけど、仁さんと出逢った頃、私は結婚を約束して3年半一緒に暮らした彼と別れていい歳して一人暮らし始めて失意のどん底にいたわけですが、今は好きな人と結婚できて、しかもなんかしらんけど横浜を一望できるタワーマンションで暮らせています。

仁さんのおかげです。

 

ほんとにほんとにありがとう。

今日の公演でいつもやっているお誕生日おめでとうの歌、それ以外の月の誕生日の人もどんどん呼び出して立たせていって、全員を祝ってくださいましたね。

私は、祝福されている!生きているだけで祝福なんだ!ってすごーく感じて涙しました。

まあその後仁さんが「僕、今幸せです」って言った素朴だけど真実しかない一言でまた涙腺が決壊したわけですが。





 

ラストのBeトレ、愛しかない空間でした。

 

仁さん、ただただ、ほんとにほんとに、いやまじでまじで、すごくすごく、めっちゃくちゃ、

ありがとうございました!

 

そして歌一本でやっていく仁さんも応援します!