2004年、球界再編。というと聞こえはいいが、僕の愛した「近鉄バファローズ」はその年突如、消滅した。

 要は、近畿日本鉄道にプロ野球団を維持するだけの体力がなくなったということだ。大阪ドームのリース費。また、球場へ行くのに沿線を使う必要がなく、ファンが金を落とさない構造……そして痛かったのは、スター選手だった中村紀洋の年俸および人格の肥大化であろう。もちろん、彼とタフィ・ローズがいなければ2001年のあのパ・リーグ優勝(代打北川優勝決定サヨナラ満塁ホームラン)は到底なかったので責められはしないのだけれど。

 読売ナベツネの「選手ごときが」発言、選手会による反抗、そしてライブドアによる買収案(今思えばあれが通り、ホリエモンがオーナーとなっていたら今頃……)等を経て、球団はオリックスとの合併吸収という道を辿る。同時に楽天が新球団として認められ、元近鉄の選手たちは散りぢりとなった。グッバイ岩隈、グッバイ礒部。

 この時、元近鉄ファンたちは割れた。新たに楽天を応援するか、「バファローズ」の名を継いだオリックスを応援するか。僕は悩み、後者を選んだ。

「バファローズ」という名が残ることに意味があると思った。1988年以降、僕は牛なのだ。牛すぎる。それから野球大好き経団連会長・宮内オーナーの下、以後16年にも及ぶ長い低迷期が始まることとなる。

 

 

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