ポアロシリーズだと2作目、
アガサ・クリスティーの長篇で3作目の
作品らしい。

図書館で借りて読んだニコニコ


スタイルズ荘より粗かったけど、
内容は面白かった。

ヘイスティングズは、スタイルズ荘より
さらにヘボいというか爆笑
脳筋な感じもするけど、
目の前にいたら単純でいいかもw


パリ警視庁のジロー刑事が出てきて、
ポアロのライバルとして活躍してた。
捜査の仕方が違う二人だけど、
問題は捜査方法より柔軟さのない頭かな。

能力はポアロが上だったけど、
ジロー刑事は真面目で、
いつも一生懸命でけっこう良い。

読んでるとき、ジロー刑事のセリフが
なぜか名探偵コナンの諸伏高明の声で
頭で鳴ってたw

諸伏高明


面白かったニコニコ



《※ネタバレありの感想》



アガサ・クリスティーのヴィランズで
『ナイルに死す』のジャクリーンと
センター争いが出来そうな美しいマルト。

母親は過去の殺人事件の首謀者であり、
さらに現在その実行犯の男を恐喝している。
というか、富豪と結婚するために
母が父を殺した感じなんだよな驚きあせる

この毒親の元で生活をしてきて、
自分も楽してお金を得るために殺人をし、
最期はお金の為に殺人未遂を起こし、
一生懸命働いて生きてきたシンデレラに
殺人を止められ死んだマルト。

美しい容姿の女神のようなマルトは、
金の亡者で愛から遠い人だった。
育った環境に左右された気がする。

ポアロは遺伝を信じるというけど、
ジャック・ルノーはそうじゃないし、
環境が人を育てると思う。
親の愛情を一心に受けて育ったジャックは
命を賭けてベラを守ろうとしてた。
愛だな~愛気づき

そう思うとマルトは悲惨。
ジャックのことも愛してなくて、
お金に見えていたんだろうか。
虚しい人だった。


ジャック本人も気づけなかった、
ジャックの本当に好きな人が
マルトではなくベラだったのは良かった。

最後にマルトの殺人を止めた、
可愛いシンデレラは勇者のような人で、
ヘイスティングズと結婚するのも
面白いラストだったウエディングケーキ乙女のトキメキ

ヘイスティングズの結婚はびっくりした。
ポアロとは離れることになって、
ルノー家とは親戚になるのか。
なんか凄いラストだったw


何作か読んだ中で、今回のポアロは
一番ナルシーだった気がする。
ジロー刑事を否定しまくってたな。

ジロー刑事はいつも一生懸命で、
仕事的には間違った方向に行ったけど、
一生懸命さは悪くなかったよ。