みなさん、こんにちは
ななこです。
毎日更新したいぐらいやる気はあるのですが、なかなか忙しくてブログ更新できず、月一の公演振り返り日記と化しているブログです
今回は、個人的にプロ生活の中で過去一キツかった4月の公演を振り返っていきたいと思います!
白鳥の湖ツアー
泊まり込みの大型ツアーが月の初めに2回ありました。もはや何回もやりすぎて、特筆することはありません。そつなくこなしました。
おやゆび姫
白鳥とバヤデールと並行してリハーサルしていました。
この作品はコールド(群舞)のパートがほぼ無く、おやゆび姫のワンマンショーなので(笑)約一時間踊り続けで 去年はリハーサルのたびにバテていたのですが、こちらももう5回目で、我ながらかなり貫禄が出てきました。
テクニックの精度も安定してきて、パートナーのフランチェスコもどんどん強くなっているので、難しいリフトも取り入れています
このキラキラお姫様を演じた5分後にはスタジオに戻って、陰鬱な影の王国のリハーサルがありました
そして今回の公演では、第二回公演時から私が「ぜひ彼女をカエルのお母さんに!」とラブコールを送り続けていた仲良しのドイツ人の同僚が、ついにカエルのお母さん役に入ってくれました
この役はソロもあっておやゆび姫の中でかなり重要な役割なので、経験豊富でテクニックも表現力も抜群な彼女にずっとやって貰いたかったのですが、上層部とスポンサーの関係など大人の事情が色々あるようで、実力的に「???」という人が配役されていて、振り付け家の方も私もうーん...と思っていたのですが、今回偶然が重なってついに最高のカエルのお母さんが誕生しました
本人もずっとやりたいと言ってくれていたので、私も本当に嬉しかったです
サムソンとダリラ
おやゆび姫公演の翌日にあった公演です(笑)
バヤデールも合わせると私の負担があまりに大きすぎるので、監督とリハーサル助手の先生がどうにか出来ないかと話し合っていたのですが、サムソンの私がやっているパートは意外とリフトなどもあって後輩たちには難しいということで、満身創痍のおやゆび姫が続投しました(笑)
振り付け自体は楽しかったと思いますが、疲れすぎていて公演の記憶はあまりありません
ラ・バヤデール
これは本当に.... ラ・バヤデールの裏話だけで本一冊かけるぐらいドラマがありました笑
この作品は実は私が一番大好きなバレエで、いつか全幕でこの作品に携わることが一つの夢でした。
そして今回人生で初めて全幕を、ヨーロッパの劇場でプロとして、さらに影の王国ソリストという大役でデビューさせて頂くことが決まり、嬉しさと同時に大きなプレッシャーを感じていました。
自分で言うのもあれですが、私はプロになってからの一年で本当に沢山のチャンスを頂き、何度もソロを踊り、主役まで経験させて頂きました。
なのに今回の影の王国ソロだけは、リハーサルの時でさえ震えが止まらず、毎回吐きそうになるほど緊張していました
心配した同僚たちが「何をそんなに緊張しているの?今まであれだけソロを踊ってきて、これが初めてじゃないでしょう?」と言ってくれて、本当にその通りなのですが、ゲネも過呼吸になるほど緊張して、自分の精神面の弱さを痛感しました(笑)
本番当日、私の楽屋に沢山の同僚たちが「頑張ってね!」とお菓子を持って来てくれました
本番3日前から緊張による腹痛であまり食べれていなかったので、公演後のチョコは身体に染み渡りました(笑)
結果的に本番は成功、ファンの方々からも沢山メッセージを頂いて、監督からもお褒めの言葉を頂きました。
自分的には満足いっていない部分ももちろんありますが、それはプロとして経験を積んでいくうちに磨かれるものでもあるので、あまり自分を追い込みすぎずに「よく頑張った」と言ってあげたいです