夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会った地元の男子高生・吟蔵との、夏休みだけの“期間限定の恋”を描いたピュアなラブストーリー『青夏 きみに恋した30日』。南波あつこによる人気コミックが実写映画化となり8月1日より公開される。

 

ダブル主演を務めるのは、今最も勢いにのる葵わかなと佐野勇斗。同じ二十歳で、同じ芸能事務所に所属。共演は二度目であり、どこか縁を感じさせる二人に、撮影裏話や“運命の出会い”について話を聞いた。

 

 

■これは縁?再共演で、しかも恋人役!

 

――人気コミックの実写化への主演に決まったときの感想をお聞かせください。

 

佐野:お話をいただいたときは嬉しかったのですが、原作を読ませていただいたら、吟蔵がかっこいい。むちゃくちゃ不安になりました。観てくれる人にかっこいいと思ってもらいたいから、頑張らなきゃと思いました。

 

葵:私は少女漫画はよく読むので、原作は知っていたのですが、少女漫画の中でもこの作品は私よりもう少し若いお話という感じがして、ちょっと恥ずかしくなっちゃうと思いました。漫画のキャラクターってすごくかわいいじゃないですか。どうしたらこの理緒を演じられるかな、と考えましたね。

 

©2018映画「青夏」製作委員会

©2018映画「青夏」製作委員会©南波あつこ/講談社

 

――思わず恥ずかしくなるような、とてもピュアな恋の物語ですよね。お二人とも役にぴったりでした!演じる上で、どのようなことを心掛けたのですか?

 

佐野:僕は、姿勢です(笑)。けっこう姿勢悪いと言われることがあるから、いつもしゃきっと(背筋を伸ばすように)意識して。あるじゃないですか、例えば後ろ姿でも、かっこいいと思う後ろ姿と、あれ?って思う後ろ姿って。あと、あまりしゃべらないようにしました。他の撮影現場ではありえないぐらい、口数が少なかったと思います。(古澤健)監督からも、「素だと面白くなりすぎることがあるから」って念を押されたので、もの静かにしてようって思いました。

 

葵:理緒は、16歳の中でも子供っぽいほうかなと思いました。私は、落ち着いているねってよく言われるので、理緒の若さ、元気ではねていて、まだ何も知らない少女っぽい感じを、どうやったら出せるか、意識しながら演じました。

 

 

――お互いに、本当の自分自身とは真逆だったのでしょうか?

 

佐野:そうですね、僕は性別関係なく、どっちが演りやすい?って言われたら、理緒です。

 

葵:私はけっこう慎重派なのですが、理緒はどちらかというと直観派。台本を読んでいても、なんでこんなこと言っちゃったりするんだろう?と思うことがあったりして。吟蔵の反応を見て「ごめん」とか謝るのも、言っちゃう前にわからなかったのかな、とか思うときもありました。その点が難しかったですね。

 

 

――お二人は、映画『くちびるに歌を』(2015年)以来3年ぶり2度目の共演ですね。それも前回は仲間、今回は恋人役ですね。

 

佐野:僕はお話をいただいたときに、純粋にすごくうれしくて。初対面じゃなくて、お互い気心が知れた仲。でも、3年前は…ぴょんぴょんしてたよね?めっちゃしゃべるイメージでした。久々に共演して、大人っぽくなったなって思いました。監督から言われた演技にもいっぱい引き出しがあって、深くまで考えているんだなって思いました。

 

葵:相手役は誰なんだろう?と思っていたのですが、佐野くんと聞いて「えー!世間せまーーい!」と思いました。『くちびるに歌を』でも、がっつりと一緒のシーンが多かったんですよね。その方と、またすぐに、それも恋人役。なにか縁でもあるのかな~と思いました。佐野くんは、全然変わらないなと思いました。成長していないという意味ではなくて(笑)、いい意味で。

 

 

■愛されキャラの佐野勇斗、一家に一人ほしい?

 

――その変わらないという佐野さん、葵さんから見てどんな方なのですか?

 

葵:人としてモテる。一家に一人、グループに一人、佐野勇斗!でももっとストレートに言うと、女の子にモテなさそう!?(佐野「ちょっと!」とツッコむ) 人に対して分け隔てなく、人に愛される力を持っていて。そこが昔から変わってなくて良かったと思いました。久々に会って、「わかな、やっほー!」みたいに(人が変わってチャラい感じで)きたら、一言言ってやろうと思っていたんですよ。

 

佐野:なんだそれ!(笑)

 

 

――撮影は三重県で行われ、映画には自然豊かな美しいシーンが多かったです。どのシーンの撮影が特に印象に残っていますか?

 

佐野:川に飛び込むシーンですね(日本有数の透明度を誇る魚飛渓)。撮影は4月だったので寒くて体力的にもキツかったな。あと花火のシーン。すごくいいシーンです。実は寒くて浴衣の下にいろいろ着込んだりしたんですよ。記憶に残っています。

 

葵:私も、その川のシーン。川がすごくきれいで、透明で、ブルーハワイみたいな色をつけたぐらい青くて、下まですごく見えるんです。そこでBBQのシーンを撮ったんですけど、共演者の皆と普通にBBQしているみたいで、お肉もおいしくて、楽しかったな。カメラが引きのときは「いま撮っているのかな?」としゃべったりもするくらい自由で。ザ・夏というかんじがしました。

 

©2018映画「青夏」製作委員会

 

■今後、期待したい運命は?

 

――出会うはずのなかった二人が運命の出会いをして恋に落ちる物語ですが、運命の出会いは信じますか?理想の運命の出会い方はありますか?

 

葵:う~ん、難しいですね・・・でも、運命かもって思ったら、プラスになる気がしませんか?前に出会った人と、またもう一度、今度はパン屋とか違う場所で会うとか…家が近いだけかな?(笑)。

 

佐野:僕は、出会いの運命は別にいいです!あんまり求めてないです(笑)。運命は信じますけど、廊下でぶつかって恋に落ちる、とかよくあるじゃないですか、そういうのはいいです(笑)。あえて言うなら、駅とかでかわいいなと思った人が、たまたまマンションの隣の部屋だったりとか…?ちょっと違うかなぁ。

 

 

――葵さんは、アメブロを更新してくださっていて、先日「ちょうど10年前に、初めて行った東京でスカウトされてこの世界に出会った」ということを書かれていました。作品の中の二人の出会いのように、運命的に女優になったように思います。今後、どのような運命に期待したいですか?

 

葵:私は、「この役、超好き!」みたいな役に出会いたいですね。役作りというレベルじゃなくものすごく感情移入できるなという役に巡り会えたら、縁があったのかな、運命かなと思います。

 

 

――佐野さんもスカウトされてデビューし、今年は映画に5本も出演されて、いま最注目の若手俳優です。今後は、どのような運命に期待したいですか?

 

佐野:僕は、今まで共演させてもらった仲の良い人と、また共演したいです。

葵:3度目の(笑)!

 

――お二人の共演、またきっとあると思います!ありがとうございました。

 

 

Photography=Hironori Sakunaga

Interview=Ameba

 

映画『青夏 きみに恋した30日』8月1日(水)より全国ロードショー

☞映画「青夏 きみに恋した30日」公式サイト

 

 

【STORY】

夏休みの間、大自然に囲まれた祖母の家で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒(葵わかな)は、そこで地元の高校生・吟蔵(佐野勇斗)と出会う。少しぶっきらぼうだけど実は優しい吟蔵に、理緒は一瞬で恋に落ちる。吟蔵も、まっすぐな理緒に次第に惹かれていくが、夏休みが終われば離ればなれになってしまう──。わかっていても止められない想い。吟蔵の幼なじみで婚約者の万里香(古畑星夏)や、理緒に想いを寄せる祐真(岐洲匠)たちも巻き込み、恋はどんどん加速していく。果たしてこの恋のゆくえは──?


■監督:古澤健

■原作:南波あつこ『青夏 Ao-Natsu』(講談社「別冊フレンド」刊)
■出演:葵わかな 佐野勇斗
古畑星夏 岐洲 匠 久間田琳加 水石亜飛夢 秋田汐梨 志村玲於
霧島れいか 南出凌嘉 白川和子 / 橋本じゅん

 

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