夏休みを田舎で過ごすことになった都会の女子高生・理緒と、そこで出会った地元の男子高生・吟蔵との、夏休みだけの“期間限定の恋”を描いたピュアなラブストーリー『青夏 きみに恋した30日』。南波あつこによる人気コミックが、葵わかなと佐野勇斗のダブル主演で実写映画となり8月1日より公開される。

佐野勇斗演じる吟蔵の仲良しグループの一人、“さつき”を演じているのが秋田汐梨。ティーンに絶大な人気を誇る雑誌『ニコラ』のモデルであり、今年4月に高校生になったばかりというフレッシュな魅力を持つ注目美女だ。映画出演の感想から共演者とのエピソードについても話を聞いた。

 

 

■期間限定の恋が切ない!

 

――本作は青春まっさかりのピュアなラブストーリーですね。現在女子高生の秋田さんは共感できるところも多かったのではと思いますが、最初にオファーを受けた時の率直なお気持ちを教えてください。

 

秋田:オファーをいただいた時はすごく嬉しかったのですが、原作が18歳の役で、私がまだ15歳だったので、共演者の皆さんと比べても一番年下で心配でした。でも、映画のさつきは高校1年生で、実際の年齢と一緒。現役の高校生として感覚が近いかなと思って頑張りました。

 

――脚本を読んだ感想はいかがでしたか?

 

秋田:普通の恋愛と違って、夏休み限定っていうシチュエーションが切ないと思いました。「離れ離れになる事が分かっている」恋愛って、現実にはなかなか起こらないと思いますし、複雑な感情があって。理緒も吟蔵もお互いを好きなのに「一緒にいられるのはあと何日」って数えちゃったりして、切なすぎて……。

 

――恋愛作品は好きですか?

 

秋田:ドラマは色々なジャンルを観ていて、話題の作品を中心に観るのですが、映画は『青夏 きみに恋した30日』のような恋愛作品は大好き。学校の友達ともよく観に行きます!最近は映画『恋は雨上がりのように』を観ました。なので、いつも観ているような大好きな作品に自分が出られた事に感激しています!

 

©2018映画「青夏」製作委員会

 

©2018映画「青夏」製作委員会

 

■葵わかなは大人っぽい!ごはんに誘ってくれた

 

――共演者の印象やエピソードを教えてください。葵さんはいかがでしたか?

 

秋田:葵さんは最近20歳になったばかりで撮影中はまだ19歳だったのですが、本当に大人っぽくて。一番大変なのに、いつも周りに気を遣ってくださって。ご一緒する度に“すごいなぁ”と感じていました。撮影のとき私が一人で三重県に来たことを心配してくださって、ごはんに誘ってくれたり、優しいお姉さんでした。

 

――他の女子メンバーはいかがでしたか?

 

秋田:同じ田舎に住む吟蔵の幼なじみ役の古畑(星夏)さんは、いつも話しかけて下さって、日差しが強い日のロケの時は、オススメの日焼け止めを教えてくださいました。モデルとしても大先輩からのお話を聞けるのは、とても嬉しかったです。

理緒の友達で都会の女子高生役の(久間田)琳加ちゃんは、雑誌『ニコラ』で一年くらい同じ時期にモデルをしていたので、琳加ちゃんがいるだけですごく安心感がありました。琳加ちゃんってすごく元気で、現場で私が緊張して静かだったときに、たくさん話かけてくれて嬉しかったです。

 


――佐野勇斗さんはいかがでしたか?

 

秋田:佐野さんは、初めてお会いした日から、私が着ていた服を「その服かわいいね」って褒めてくれたり、話しをしやすいようにして下さってる感じがして、お兄ちゃん的存在でしたね。撮影の合間など、お話しているうちにお互い同じアーティストが好きという事がわかって、「あの曲いいよね」とかそんな話をしていました(笑)。

 

――さりげないところがいいですね。他の男子メンバーはいかがですか?

 

秋田:理緒のことを好きな都会の男子高生役の岐洲(匠)さんは、撮影が終わる時間が一緒だったので三重から名古屋まで一緒に帰りました。横並びの席で3時間くらいだったので、岐洲さんがみんなにお菓子をたくさん用意してくれて、お菓子パーティをしました(笑)。私たち以外ほぼ人がいなくて、貸切状態で。景色もすごくキレイで旅行気分でした。

吟蔵の同級生“ナミオ”役の水石(亜飛夢)さんは、映画の中では描かれていないのですが、私が演じるさつきがナミオのことを好きという設定だったんです。常に近くにいたりしていて、雰囲気を醸し出せればなと思っていました。撮影現場に靴を履き替えて向かう時、私がバランスを崩してしまったら、サッと手を差し伸べてくださって。

 

――紳士ですね!

 

秋田:そうですね、紳士でした(笑)。志村(玲於)さんは、演じる役が都会の高校生なのでフレンドリーで明るいキャラクターなのですが、志村さん自身もすごく楽しい方でみんなに積極的に話しかけていて、ムードメーカー的存在でした。

 

 

――今作には、主人公の吟蔵をはじめ、田舎と都会のたくさんの男子キャラクターが登場します。秋田さんが個人的に惹かれる男子は誰ですか?

 

秋田:えーっ!(笑)迷いますね。でも、さつきとはお互いの気持ちを確かめ合っているわけじゃないけどいつも一緒にいる、という関係が好きなので、水石さんが演じる“ナミオ”です。

 

©2018映画「青夏」製作委員会

 

■制服で花火に行って、青春を実感!

 

――共演者の皆さんとのお話を聞いて、現場の楽しそうな雰囲気が伝わってきました。秋田さんご自身の印象に残っている夏の思い出を教えてください。

 

秋田:私は京都に住んでいるので、毎年夏は友達と祇園祭に行っています。先日は学校終わりに制服のまま花火大会に行ってきて、青春だな~って思いました!

 

――浴衣も良いですけど制服で花火というのは中高生しかできないですね。夏休みで京都に行く方も多いと思いますがおすすめの場所やお店はありますか?

 

秋田:抹茶のかき氷ってたくさんあると思うのですが、京都にはお茶として飲む抹茶をかけるかき氷があるので、夏にはピッタリだと思います!ぜひ探してみてください。

 

 

――今回、こうして映画に出演して、今後やってみたい役柄や作品など、女優業での目標はできましたか?

 

秋田:大きい役でのお芝居はこの映画が初めてだったのですが、すごく楽しくて。今後は、自分とかけ離れている役ができるように頑張りたいと思います。個人的な目標としては、なんでも人に聞いちゃうので、自分で考える事のできる決断力のある人になりたいです。

 

――今後の活躍を楽しみにしています。
 

Photography=Hironori Sakunaga

Interview=Ameba

 

映画『青夏 きみに恋した30日』8月1日(水)より全国ロードショー

☞映画「青夏 きみに恋した30日」公式サイト

 

©2018映画「青夏」製作委員会

 

 

【STORY】

夏休みの間、大自然に囲まれた祖母の家で過ごすことになった都会育ちの女子高生・理緒(葵わかな)は、そこで地元の高校生・吟蔵(佐野勇斗)と出会う。少しぶっきらぼうだけど実は優しい吟蔵に、理緒は一瞬で恋に落ちる。吟蔵も、まっすぐな理緒に次第に惹かれていくが、夏休みが終われば離ればなれになってしまう──。わかっていても止められない想い。吟蔵の幼なじみで婚約者の万里香(古畑星夏)や、理緒に想いを寄せる祐真(岐洲匠)たちも巻き込み、恋はどんどん加速していく。果たしてこの恋のゆくえは──?


■監督:古澤健

■原作:南波あつこ『青夏 Ao-Natsu』(講談社「別冊フレンド」刊)
■出演:葵わかな 佐野勇斗
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霧島れいか 南出凌嘉 白川和子 / 橋本じゅん