どれくらい前だったかな
たまたま道端で見かけた花が…
気持ち悪いくらい
うじゃうじゃ咲いていた
あまりに強い
眼を見張るような生命力に圧倒されて
ふと立ち止まって眺めてしまった
20代の頃って
私もこんな感じだったのかもしれない
30代に入り
少しずつ萎んでゆく変化を残酷なまでに実感しながら
もがき、葛藤し、まだ諦めきれない何かと闘う
…そして、今は40代
朽ちてゆくまでの過程をも受け止め
その時期をいかに大切に生きるかが、次なる花を咲かせる為に重要なのかもしれないな…と、考えるようになった
陽を燦々と浴びて
ただ「がむしゃらに咲く」と言う時代は
とっくに終わった
花を咲かせた後には
力を蓄えなければならない
養分を吸い上げる為に
強風で倒れてしまわない為に
深く深くどっしりと
地上に見えない根を更に張り巡らせてゆく事が
自分を支える為にとても大切になってきた
もし次に咲く日がくるならば
勢いだけでなく
目立たない小さな花をひっそり長く咲かせたい
少ししたたかに、こっそり体力を温存しつつね
もしくは
誰も見たこともないような
不思議で奇妙な花を咲かせてもいい
美しいだけが花ではないもの
このほうが私らしいかもしれない
そう言えば…10代の頃も
一生懸命に根を張って、どんどん養分を吸い上げ
ワクワクしながら
いつか咲く日の力を蓄えていたな
良いことも
悪いことも
全てが私の養分となって今がある
いつか骨となり、土に還る日まで
まだ何度でも咲くつもり
lala