どちらが悪い、誰が悪いなんて言ってられないのだ。
ブリーダーもパピーミルをさせているが、ペットを飼った側も、動物飼育放棄はあとを絶たず今でも、動物管理センターでは殺処分されている動物達が後をたたない。
誰も何もいえないのだ、生きている上で考え、行動している。
だた、人間の身勝手で動物たちを巻き込まないで欲しい。
責任をもって、これからは、ペットを迎い入れる事を、考えて欲しいと思った。
飼いたいと思ったら、ペットショップもよいけど、まず、猫カフェや、犬カフェで少なくとも自分にアレルギーがないかを確かめたり、成犬の大きさを確かめたりして欲しい。
「この子に決めた!」
梨奈は、やっぱりそのままクリームを我が家の家族に選んだ。
「良かったね、お気に入りの子がみつかって。」
「この子をお願いします。」
「今持って帰りたい。」
梨奈はそう言ったが、まだ出生後56日を経過していない。販売または、販売用に引き渡し、展示はしてはならないと動物愛護法で決まっている。
梨奈は、残念がったが
「そうね、ママとそんなに早く離れるのは可愛そうよね。」
と納得して、10日後に○川急便の陸送で送ってもらう事になった。夏海の車に乗り込んでからは、梨奈がずっと子犬の話をしていた。「家に来るまで、忙しくなるわ、近くのペットショップで、首輪やお洋服を見に行かなきゃ!」
「そうね~、写真送ってね!楽しみにしてるわ。」
「うん」
夏海さんには、悪かったがこの日はそのまま帰ることにした。
仙台駅のロータリーにまた車を付けてもらいお礼を行ってから。「今度、埋め合わせはするから、また」
「いいの、梨奈ちゃんと会えたし、楽しかった。」
「ありがとうございました。お兄ちゃんと仲良くしてやってくださいね、未だに女の子の話聞いたことないんだから~。」
「梨奈っ。」 
「ほらね、すぐ怒るの」
と言いながら、夏海の後ろに、隠れた。
「置いてくぞ。」
俺は、夏海にも目を合わせず、そのまま、ペデストリアンデッキの階段を登った。
「あ~、お兄ちゃん待って~、夏海さんまたね~!」
「うん、またね~!」
階段を登り切ると梨奈が、
「お土産買っていかなきゃね!」「そうだな。」
といって、お土産売り場で今回は萩の月と鐘崎の笹かまぼこを買って。
「ずんだシェイク飲みたい」
と梨奈の提案でずんだシェイクを飲みながら、新幹線乗り場の3階まで行って、二人で2階のステンドグラスを見ながらシェイクを飲んだ。
新幹線のきっぷは何時になるのか分からなかったから、買ってなかった。