honymoon photograph

キファ(川平湾)のすぐ隣にあるホーニフ。

オヤジの浜と呼ばれるこの浜は

川平のダイビングボートが停泊していて

ダイバーが船に乗り降りするときに

ほんの少しだけ賑わう。

 

ホーニフから

日本一有名なダイビングポイント

「マンタシティポイント」までは

船で10分ほどで行ける。

この日の撮影はここから始めた。

 

底地ビーチはかなりの遠浅で

満潮時の海は写真のように青く美しいが

大潮の干潮ともなると

写真の左に見える

浮き桟橋の向こうまで干上がる。

 

さらに

西向きの底地ビーチは

午前中に順光となるので

普段は撮影には使わないこのビーチを

あえてこの日は選んだ。

 

コンドイビーチもニシ浜も

八重山の海は大抵潮位が高いほど綺麗である。

 

数百メートル先まで砂の大地となってしまった

コンドイビーチや

リーフエッジ付近までサンゴがむき出しになった

ニシ浜を見てがっかりした人は多いと思う。

 

例えば

今日の干潮と満潮の水位の差は

155cmもある。

時間によって女性の背丈ほども

海面の高さが違うのだから

リーフに囲まれた沖縄の海の表情は

天候だけでなく

潮位によって全く別世界となってしまう。

 

川平石崎の絶景ポイントや

ひまわり畑で撮影を済ませてから

太陽の位置が高くなってきたので

北向きのビーチに移動する。

 

ここタバガーは

去年の秋までは観光客は皆無だった。

ここをInstagramで有名にさせたのには

訳がある。

 

石垣島には島人も知らない

美しいビーチが沢山ある。

もちろんそんなシークレットビーチは

簡単に人に教えることはしないが

タバガーだけは

今のうちに

多くの人に見てもらいたいと思っている。

 

もうすぐこの浜の畔に

巨大なホテルが建設される。

東洋一の広さを誇るプールを備えた

マリオットリゾートが完成すると

この手つかずの静かで美しいビーチは

賑やかな有名ビーチとなるだろう。

 

ぼくの人生観を根底から変えさせた

伊良部島の渡口の浜は

橋が架かる前は

天国そのものだった。

 

今は人が増えその面影も虚しく

さらに最近リゾートホテルの建設が始まった。

天国だったあの海は

もう心の中にしか残っていない。

 

数少ない沖縄の天国を

ひとりでも多くの人に

目に焼き付けておいてほしいと思う。

 

2019年12月

ホテルの開業まであと2年半。

 

レンタカーでも傷を付けずに

ギリギリ進んで行ける道。

曲がり角さえ分かれば

比較的に簡単に行けるタバガー。

 

タバガーは見るだけではもったいない。

泳ぎの得意な人なら

サンゴの大群落に気付くかもしれない。

方向を誤ればリーフエッジまで見所はないので

ビーチシュノーケリングを楽しみたい人は

数少ないその場所を知る人に

案内してもらう方がいい。

 

そして

ぼくがよく昼寝をする癒しの浜に移動し撮影。

世界中の美しい海を巡る友人が

美しすぎると感動した海がここにある。

 

車で簡単に行けるビーチや絶景を巡り

約2時間半...

新婚旅行のおふたりに

石垣島本来の美しさを知ってもらいながら

撮影ができたと思う。

 

※ブログではいい写真を選んだのではなく

風景が広く写る写真をセレクトしています。