top secret beach
石垣島の海の
本当の美しさを知る人は少ない。
それは観光客だけじゃなく
島で生まれ育った人でもそう。
このビーチは
簡単に行けるところではなくて
まずここに行こうとするのは
よっぽどの海好きか
海洋学者でもなければ
足を踏み入れることはないだろう。
八重山では昨年
海水温が下がらずに
熱に弱いサンゴは
大半が死んでしまった。
奥西表の秘境のビーチは
30mほど泳げば
サンゴが一面に広がっていたが
夏の終わりには
瓦礫の山と化していた。
ぼくがここを
トップシークレットビーチと呼ぶのは
島人さえ知らない場所にあり
石垣島で最も
海の色が綺麗と言う理由だけではない。
その理由は
ほんの少しだけ海に入れば分かる。
ボートシュノーケリングで行く
離島の海の中で撮ったものではなく
サンゴが壊滅する前に
撮った写真でもない。
昨日行って
撮ってきたものである。
波打ち際から
海に入ってすぐの場所
干潮なら泳げない人でも
歩いて行けるところで
撮った写真である。
去年の夏以降
ボートシュノーケリングポイントや
波照間や奥西表でも
ほとんど見れなくなったサンゴが
元気に生きている。
波打ち際からすぐのところで
海水温も非常に高いのに...
もしかしたら
サンゴの白化は
海水温の影響だけではないのではないか
人が足を踏み入れない場所では
海水温が高くとも
サンゴは生き続けるのではないか
...そんな風に思えてしまう。
そんな理由からこの浜を
トップシークレットビーチと呼んでいる。
シークレットビーチは
苦労して見つけたから
それを惜しんで教えないのではない。
もっともっと大切な理由がある。
トップシークレットビーチには
小さな子供でも簡単に見れるところに
カクレクマノミもいる。
波打ち際すぐに
確認できただけで
4つのクマノミが住む
イソギンチャクがある。
もしここに人が来ると
間違いなく気付かずに
クマノミの住処を一瞬で
踏みつぶしてしまうだろう。
シークレットビーチとは
そんな場所なんだ。