不得手なことが３つある
生卵を割ること
割り箸を割ること
コーヒーを淹れること
生卵の力加減がうまくいかず
力不足で2度割になり
割れたら今度は力の入れ過ぎで
たまごに殻が混ざってしまう
割り箸は途中で折れて
長さが違う箸になる
2度も3度もうまくいかず無駄にし
沖縄そば屋さんに申し訳ない
同じ道具で同じコーヒー豆なのに
弟が淹れるコーヒーよりも
明らかに不味い
たまごを割るたびに
割箸を割るたびに
コーヒーを淹れるたびに
長年 何度も何度も
成功するよう試みてきたが
全く克服できない
それが今年になって
淹れるコーヒーが美味くなった
どんどんどんどん美味くなり
どんどんどんどん
コーヒーにハマり続けている
新しい手挽きミルを買った
今年購入した7個目のミルになる
1Zpresso
J-Max
手挽きミルでは
ハイエンドモデルになるが
1Zpressoを買った理由は
ボディにメモリがあるので
簡単に粉の大きさを調整できる
でもなく
1クリック 8.8μの細かさで
400段階も粒の荒さを変えられる
でもなく
刃は
チタンコーティングされていて
切れ味がよく耐久性にも優れる
でもない
話をみっつの不得手に戻そう
1年前まで豆はプロペラ式の
電動ミルで挽いていたが
手挽きミルに変えてみた
アウトドアにも使える
小型で評判がいいポーレックス
手挽きミルにすると
コーヒーの味がよくなった
不得手のひとつが克服されたのは
単純に道具のお陰である
ただ
挽くのがなかなか面倒で疲れる
その後これまた評判がいい
写真左 TIMEMORE C2にすると
コーヒーがさらに美味くなっただけでなく
豆を挽く快楽を知ることになる
ポーレックスに比べると
挽くのが格段に軽く
疲れなんて微塵も感じない
挽く時間は半分以下
ある程度の重厚感は
心地いい振動が伝わり
セラミックの臼ではなく
鋭いステンレスの刃は
とてもいい音が響く
グラインダー(コーヒーミル)は
TIMEMORE C2 で十分だ
圧倒的なコストパフォーマンス
ダントツのベストバイだと思う
グラインダーは
車ととても似ている
確かにポーレックスはいいミルだ
車で言うと
安価なミルが軽自動車とすれば
ポーレックスはプリウス
しかし
TIMEMORE C2 のクオリティは
いきなりランクが上がって
メルセデスのCクラス
想像を超える新たな世界を知れる
もうポーレックスは使えない
そして使い始めた
1Zpresso J-MAX
TIMEMORE C2 より
確かに軽くて挽く時間も速いが
それよりも
デザインと質感がたまらなくいい
そして豆を挽くサウンド
右手のハンドルを回す感触
ボディを握る左手に伝わる響き
ハイエンドの手挽きミルには
COMANDANTE があるが
図太くて高級感を漂わせる
コマンダンテはベントレー
カッコよくてクールなイメージの
1Zpressoはフェラーリだと思う
軸のブレが全くないとか
挽いた豆の粒のサイズが均等だとか
ハイエンドミルの性能は
非の付け所がないのだが
1Zpresso J-Max の
ボディと粉受けとのジョイントは
ネジ式ではなくマグネット
こういうギミックに痺れるし
所有感が満たされるギアだと感じる
TIMEMORE C2 で開花した
豆を挽くと言う快楽が
何段階も発展した
コーヒーの味は
湯温や抽出方法や抽出時間で
変わるのはもちろん
フィルターの種類やドリッパーの形状など
使用するギアでも大きく変わり
中でもグラインダーの影響は大きい
3つの苦手意識のひとつが
こうして克服でき
今ではかなり高いレベルで
美味いコーヒーを淹れる自信がある
1Zpresso J-Max は
コーヒーを飲みたいから豆を挽く
という道具から
豆を挽く快楽を味わいたいから
コーヒーを淹れる
なんて事があるほど
イタリアのスポーツカーを
操るように麻薬性のあるギアだ
たぶんしばらく
グラインダーは買わないと思う
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コーヒーミルについては
こちらのブログもご覧ください
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