前回のPerfumeから一転、今回はまたもやB級な世界を堪能してください。

18、9歳の頃(MTV全盛期 マイケル・ジャクソン「スリラー」な頃です)、
周囲の音楽状況に違和感を覚え、当時の流行り物に逆らい、60年代・70年代の
「クラッシク・ロック」を発掘していた時に出会ったのがこの曲。(ELPとか
YESみたいな「クラシカル・ロック」とは違うので混同しないようにね、そこの
若者よ!)

しかし、当時は映像がなかったから、てっきりジャニス・ジョップリンのようなブルージー
なお姉さまが絶唱しているのかと思ったら違ったのですね。

ロッド・スチュワートとロバート・プラントを足して2で割ってさらに原液を3倍の水で
薄めた感じのボーカルがほどよい物足りなさ感を醸し出しています。だからB級なんだな。

このstories というバンド、この曲(しかもHot Chocolateというソウルバンドのカヴァー)
のみの一発屋(one-hit-wonder) です。

なんとも昭和な感じがプンプンするブルージなロック(ちょいファンキーなのもまたよろしい)。
ペンタ・トニック・スケールの音しか弾かない、このいなたい(=へたへた)なギターも
非常に共感を覚えますね。

Stories / Brother Louis




曲全体を貫くブルージーな情念が、まさに昭和40年代の歌謡曲との共通点をあいまいにして
います。(というか森進一の「襟裳岬」とかあのあたりってサザンソウルのアレンジメントの
を引用なんだなあ、今思うと)。和田アキコ・青江美奈・ちあきなおき・藤圭子(=宇多田ママ)
あたりがカヴァーしていてもなんの違和感がないこの曲、「着うた」世代にはどんな風に
響くのでしょうかね?クレイジーケンバンドみたい!とかあたりの反応でしょうか...

わたくしは昭和40年生まれなんですが、よく考えたら太平洋戦争負けて20年しか
経っていなかったんですね。

MTVによってポップス界が色んな意味で大きく変化したのもちょうど20年前ぐらいなことを
考えると、20年ってあっという間な時間です。昭和40年代~50年代に育った僕らは
まだまだ戦後的なものの中にいたのでしょうね、と若者と話していると痛感する今日この頃。

そんな僕らが小学生のころ日本中をお騒がせしていたこの件、いまだによくわかんないんだけど
子供ながらになんか変な情念を感じたものです。鳥居さんはなぜこの件について興味を持った
のでしょうかねえ?

まだ30歳ぐらいの鳥居先生、彼女から立ち上るこの「昭和テイスト」
いったいどんな生い立ちがあったのでしょうか?このネタ、色んな意味で凄すぎます。

鳥居みゆき / Akazukin



「自分の青春もドーン!」って...深けぇ~。

軽井沢に行くにはやっぱ飛行機を借りないといけませんね。
地方空港の開港ブームを予見していた行動だったのです。

前日とのPerfumeとの差が激しすぎるような...まさに「自己批判」!します。