伝統紫砂茶器その一:石瓢壺


文物: 作者 顧景舟   出典:書類資料

 石瓢壺は歴史上紫砂茶器の伝統的で代表的な形です。歴史を遡って、関係資料と残った実物を証拠として、清朝時代の乾隆、嘉慶年代に作った石瓢が多かった。各作者は各自自分なりの風格を顕出しました。大ざっぱに言うと壷型が高石瓢、低石瓢と子冶石瓢三種類になりました。その基本形に基づき、開片石瓢を造り出しました。いずれも相当的な人気があります。個人的には高石瓢が一番気に入ります。

    高石瓢の造形は簡潔で、古風で飾り気がなく、物腰がきちんとして重々しく、とても穏やかで信頼できる長者のようです。壷の体形は二条の放物線を結合してきたものです。その一条は壷の口から底の転角まで、もう一条は底の中心点から底の転角までのところです。二条の放物線はちょっとだけの違いがありますので、適当な位置づけは一番大事です。例え父上の堅さの中に母上の優しさも感受させるのような感じです。一目で見ると、蓋は平ですが、実際は中高周低です、完璧の場合には、中部と周辺の高さの差は1mm。蓋の厚さは壷の大きさと相応しく、且沿線の円滑且潤滑と下辺の壷口との緊密吻合は基本的な要求です。

    蓋に付いた橋のようなボタンはキーポイントです。橋の高さと径間の比例の把握は難しくし、各細かい部分の調和も非常に困難です。橋の中部は最狭い処で、それに緩やかに両端を向いて蓋の表面に伸ばして、且、繋がってる部分は2/3の楕円になりさせます。それに、橋の両側幾何データは対象しなければなりません。根気が強かなければ、腕が完璧でないと、いい石瓢が作られません。

    注ぎ口は円柱暗接口と言われています。円柱の長さ、太さの調和も重要です。注ぎ口の最先端から壷の身と連結しているところまで、気がつかまらないように段々太くなって、まるで壷の身から生まれてきたようです。注ぎ口の付ける角度の把握も微妙です、且、面の平さ、内穴の丸さも注意しなければなりません。内穴は最先端が一番狭く、奥になればなるほど広くになり、そうすると、茶水を注ぐ時水柱のようにパウァー感が出てきます。

    取っ手は注ぎ口と呼応する必要があります。取っ手の内圏も、外圏も緩やかな三角線です。

    壷の底に付いた三足は囲碁足と呼ばれています。形は囲碁に似ていますから。三足は正三角のように配分、より一層石瓢壷の穏やかな感じを表現してきました。

    業界には石瓢壷を永遠に淘汰できない壷形です(他にはドッキュウ壷、倣古壷、ドッズ壷など伝統的な壷形)。長年以来、玄人達にすごく人気を持っています。数百年の間も人々に注目されましたが、ずっと礼を尽くして敬われています。これからも代々伝承していく望みもあります。



配図:自己スタジオ作成