RENS解散から現在まで | Drums/Perc.亜依(ex.RENS)「あいたしゅぎ【愛他主義】」
以前なうでやっと明言しましたが改めてご報告します。




RENSは2月に解散しました。





昨年11月5日の渋谷REXでのライブから活動を休止し、活動再開へと準備を始めました。

年が明けてからは準備ではなく4人で話し合いを重ねました。結果、解散に至りました。応援してくれた方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

RENSを代表して私、亜依がここにご挨拶に代えさせて頂きます。







RENSがどんなバンドだったか。

女だけの私たちはバンギャちゃんたちに受け入れてもらえる事を念頭においていました。


上手いバンドではなかったけれど、「女がヴィジュアル系をやるな」という一部の見解を打ち破ることも意識していました。


さらに明言致しますと、「女がヴィジュアル系バンドマンに近づくためにバンドをしてる」と誤解されないよう過ごしてきました。



私個人の思いとしては、

音楽が好きで、楽器が少し出来て、

いろんなジャンルの中からヴィジュアル系を1番かっこよく感じて、

かっこいいバンドがやりたくて、

かっこよくなりたくて、

ヴィジュアル系ガールズバンドを始めた次第です。

そうして私はセッションバンドではなく、前身バンドである本バンドでヴィジュアル界隈に飛び込みました。






ポピュラーミュージックの起源をブルースとすると約100年と少しの歴史があります。

その中でヴィジュアル系の歴史は25年ほどですかね…。

おおよそ私の人生と同じ長さです。

女の私が、女だけでヴィジュアル系が出来たのは生まれたタイミングと時代の流れが良かったのだと思います。そう感じながら活動をしていました。


そして何より、ヴィジュアル系の女性プレイヤーの先輩方の轍があったからこそ私たちがほとんど難なく活動できました。







私から、ヴィジュアル系に挑戦する全ての女の子へ。

ヴィジュアル系のオーディエンスとは女の子がほとんどです。

そのオーディエンスの中の女の子がそのヴィジュアル系に憧れてヴィジュアル系をする、ということは音楽の歴史から見てもすごく自然なことです。

クラシックのドビュッシーやタンゴのピアソラだって違うことをして最初は世間から認められませんでした。

女はダメ、大きく成功した前例がない、というのは無視して構いません!

あなたが1番輝けて成長出来るジャンルがヴィジュアル系なら絶対やるべきです。






解散してからメンバーとRENSとして過ごした時間が日常生活で生きています。

「あ、こういう時にメンバーが怒って止めてくれてたんだな」など気がつくことがしばしば…(笑)何かと先走りがちな私でした…。


せきさんは生まれ持ったリーダーシップ性が強くて頼もしくて、厳しくも仲間思いだったし

椿は事務仕事とプライベートでカツカツになっても絶対あたらないし弱音も吐かなかったし

しずまは1番中立で見た目の良さに関わらず気取らない


そんな頼れる3人が迷う時に、ほっぺたを、パシンパシンパシーン!とする役目が私でした(笑)

(もちろんホントに叩かないよ)


ヴィジュアル系として、RENSとして過ごした時間は私の人生の財産です。けれどそう振り返った瞬間から、その財産が霞むほどに今を充実させなければいけません。








すてきな経験をたくさんしました。
そうじゃない経験もきっとありました。



「好きな事は仕事にしない方がいい」という一般論があります。歯を食いしばっても好きな事をするのはその言葉の向こう側にいるからこそ出来る事だと思います。







壁にブチ当たる度に「そんなに辛いならさっさとやめちゃえばいいのに」ともう一人の自分が囁きます。

たとえばどんなに人から嫌われたとしても、私は音楽に帰ってくるんだと予感しています。

音楽を、RENSをしていて、人生と心を豊かにしてくれました。






だから私はこれからも音楽で挑戦していきます。





亜依
相田恵里(あいたえり)