先日、職場の女性から、癌について相談があった話をブログで紹介しました。
その時に「乳がんには寛解がないと聞いた」と言っていたのを聞いて思い出しました。
私が、癌の宣告を受けたあと、これから抗がん剤治療を受けようとしていた時のことです。
が、抗がん剤の副作用はきついというイメージがあり、働きながら治療を続けられるかどうかとても不安でした。
なので、その時の若い担当医師に質問しました。
私「働きながら、抗がん剤治療って続けられますか?」
医師「初めは働いていても、結局辞める方がほとんどですね」
それを聞いて、絶望的な気持ちになりました。
私「どうしようがん保険にも入っていないし、結婚もしてなくて、一人暮らしだし、働かないと治療費も家賃も払えない」
家に帰ってから、ネットで見てみると、働きながら抗がん剤治療を受けている人も少なからずいました。
そしたら、ふつふつと若い医師への怒りが湧いてきました。
「不安を感じている患者に、もう少し希望を持たせる言い方をしてもいいのに」
現実的に私は、抗がん剤治療を受けながら、4ヶ月間働きました。
幸い、コロナ禍真っ最中で、入院前から在宅勤務になっていたので、抗がん剤治療が始まって仕事復帰しても在宅勤務のままで、ずいぶん助かりました。
しかし、抗がん剤治療の後半には、体力がすっかり減退してしまい、マンションの階段を登るのも息も絶え絶えで辛くなっていました。
その時に思いました。「あの医師が言っていたこと、本当だった。でも、働けたんだから、そのことは教えて欲しかったなあ。」