オシャレしてキラキラした雰囲気のお店も良いけれど、
最近こういう渋いお店が似合う歳にもなってきました。
歳をとるということは損なことばかりではありません。
こういう特権も授かることになるのです。

半蔵門や麹町界隈は場所柄点々と落ち着く店があり
とても好きなエリア。裏通りに灯る民芸調の文字の
看板を目指して行くとひっそりと佇む仕舞屋があります。
こちらが越後料理まつ井です。


民芸調の看板が目印


奥に入ると右側が玄関。左側の建物はなんとカフェ。
 

店内は全てゆったりとした個室。掘りごたつになっていて
なんとも落ち着く雰囲気なのです。

お通し:小松菜胡麻和え、双身椎茸袱紗蒟蒻有馬煮、網茸白和え
 

網茸という名前を初めて耳にしたので質問をしたら食材辞典で
説明してくれました。外人のお客様も多いとの事でこの本は
大活役。時々英語のメモ書もあります。実はお客様に置いて
おくよう薦められたそうですが、女将の素直で丁寧なお人柄が
こちらのしっとり穏やかな雰囲気を醸し出しているのかもしれません。


お椀:白魚豆腐 もずく 柚子


季節のお造り


越後:のっぺ ぜんまい えご酢
 
 
焼きもの:新潟産鰤の塩焼き
 
シンプルな料理ですが職人さんの腕の高さがうかがえます。

煮物:里芋饅頭 あんかけ
 

揚げ物:牡蠣 舞茸 丸十 青唐
 

替わり鉢: 酢の物

湯葉や長芋で出来ていています。酢の物といってもとても
滑らか。完成度のとても高い一品です。

食事:鮭のわっぱ飯
 
さすが米所新潟のお米で作ったわっぱ飯です。
ご飯がつやつや、そして少し出汁の味がします。
鮭は2切れ?と見た時はちょっと少ない?と思いましたが
ご飯とのバランスが絶妙。こちらがメインのランチも
ありますのでランチで来てみようかな?

食事:蕎麦
 

甘味:笹団子
 

新潟とくれば笹団子です。甘みの強い田舎っぽい味ですが、
この雰囲気には信じられないくらいマッチするのです。


すっかりくつろいでしまい、
お話もついつい長くなっていまいました。

場所柄、政治家達も使うと聞いていますが
女将の心のこもった、しかもお客との距離を保った
接客とても心地よいもの。

大切な人としっとりした時間を過ごしたい。
そんな時にはぴったりのお店です。


クローバーまつ井
千代田区平河町2-2-5  
03-3261-7347
http://g.pia.co.jp/shop/788