今年に入り宴会場が再開した『仙台国際ホテル』ですが、かつて開催されたさまざまなイベント再開の要望も多かったと聞きます。今年4月に開催されたサイ・イエングアのオペラと共に楽しむ「至福の晩餐会」に続き「浮世絵と愉しむ古典落語と小粋なディナーの夕べ」も開催され、170人にも及ぶお客様が来場されました。

 

またまた仕掛け人はこの方。東武ホテルグループの風雲児 野口育男総支配人です。コロナで冷え込んだ『仙台国際ホテル』のムードを一新するかの如く、次から次へとホテルを見直し、改革中。ホテルマンとして、夢と上質なサービスを提供することでお客様を笑顔にしたいという信念のもと改革をされています。

 

 

早速イベントの紹介にまいりましょうか。落語は三遊亭竜楽師匠。情感あふれる人情噺はもとより、八か国語を操る国際派、古典落語の雄としても知られています。食べ物を題材としたまさに美食ホテルにふさわしい古典落語で楽しませてくれました。

 

イベントの前にはカクテルタイムもあり、素敵なドリンクでお出迎え。

優雅なVIPのようなお出迎えに雰囲気が盛り上がりますね。

 

 

演目は、「徂徠豆腐」と「荒大名の茶の湯」。

「徂徠豆腐」では豆腐がもたらす物語を人情味溢れる語り口で。また戦国大名として有名な伊達政宗が治めた地である仙台ですが、戦国に活躍した大名たちの様子をコミカルに描いた「荒大名の茶の湯」を披露してくれました。

 

今回は、新たな試みとして、ゲストに浮世絵伝道師 牧野健太郎氏を迎え、「浮世絵語り」もありました。これまたとても興味深く、浮世絵はそう見るのか!!という新たな好奇心を刺激する内容でした。

 

会場を大ホールに移して食事のスタートです!

 

 

今回は厚生労働大臣表彰を受けている菅井料理長と、現代の名工を獲得している中華料理の羽田副総理長の共演。晩餐会もそうですが、このイベントは社員のスキル向上も目的としているので、トレーニングにかけた費用は全てホテル持ち。3万円は高額ですが、実はとってもお得なイベントなんです。今回は温かいものは温かく。出来立てを提供するという明確なテーマのサービスをめざし、前回からまたワンアップした感じでした。

 

 

熱々キノコのタルトレット

アミューズブーシュは、軽いパイ生地にシャンピニオンデュクセルと原木椎茸を合わせ、サバイヨンソースを載せて焼いたタルトです。キノコの風味が秋の訪れを感じさせてくれます。田代農園のフルーツほおずきも添えられていました。

 

 

山元町おひさま村農園の

さつまいもの冷製スープ"カプチーノ"

甘みを最大限に引き出すよう、火を入れ牛乳などでのばしスープに。生ハムと牛乳の泡を乗せふわっとしたテクスチャー。こちらのホテルでは、ホテルでとる命のコンソメがありますが、ベースにはしっかりこの命のコンソメやブイヨンを入れて旨味を感じるものに。一見シンプルな料理でありながら、旨味を引き出す工夫がされていますがこれが美食ホテルたる所以でしょうか。さつまいものペーストで作られた折り鶴も添えてあり、落語や浮世絵を愉しんだ後の日本を意識した内容であるのもいいですね。

 

ホテルメイドの"シャンピニオン"

このパン美味しいんですよ。かなりクラッシックなパンですが、こういうものもホテルできっちり作っているのも流石です。

 

 

海の幸とカリフラワーのファンタジー

カリフラワーのフォンダンの上にに活ホタテとボタン海老のメリメロを乗せ、セルクルで丸く型どっています。上にはディジョンマスタードやフィンガーライムなども乗せて。手前にはオーラキングサーモンのミキュイにラヴィゴットソースが。バジルで作ったヴェールソースとラズベリーでつくつたフランボワーズソースを添えて、味わいだけでなく色合いのアクセントも。

 

 

佛跳牆(ファッチューチョン)

仙台国際ホテルではホテルのレストランでありながら、なかなか攻めている中国料理『翠林』があります。今回はフレンチと中華の競演ということでしたが、ここはストレートに中国料理!翠林特製の豪華なスープが登場しました。金華ハムや干し貝柱などでリッチに仕上げたスープをベースに、フカヒレ、スッポン、サカタサメなどの中華ならではの豪華食材に、キヌガサダケなどのきのこ、朝鮮人参や龍眼などの漢方の食材など、まさに体に力が漲る仏様もぶっ飛ぶスープです。これで仙台までの移動の疲れも吹っ飛びました。

 

▼中華料理『翠林』の記事▼

 

 

海鮮とカラスミの高級珍味XO醬炒め

中国料理ならではの高級食材といえば、鮑!! ここに海老やナマコなども加えた豪華な一皿でした。ナマコは丁寧に7日間かけて戻しているそうです。仙台の曲りネギなども添え、仙台のご飯だ!と思えるのもいい。味付けもXO醬ソースでばっちりリッチな料理となりましまね。

 

 

前回と同様、メインは額縁での登場です。前回はラックで蒸し焼き的にされたゴージャスなフィレでした。今回は秋ということだからでしょうか、藁焼きで登場しました。黄金に実った稲とちょっと日本の風情を思わせるプレゼンテーション。オープーンでパーテーションが開くと、この大きなお肉の額縁が出て来るという、度肝を抜く仕掛けでした!

 

フィレを丸ごと、藁焼きに。この人数ですから、そりゃ〜、大きなお肉です。重そうです。

 

藁の中は岩塩包みになっていました。

 

目の前でカットしてくれました。美しいルビー色のお肉が見えてワクワクですね。ちなみにこちらは仙台牛の抗生剤や促進剤を使っていない牛をこのイベントのために料理長が選び抜いたこだわりの肉。極上の仙台牛なんて豪華すぎる!

 

 

特撰仙台牛フィレ肉の藁包み塩釜焼き 秋の恵と共に

見て下さいこのお肉!!たくさん食べた後ですが、私はこの倍でも食べられるかも!!ソースはステーキの定番、グレービーソース。しかしながら、実は味付けがいらないくらいお肉が美味しかった!付け合わせは、紅大福や万願寺とうがらし、無花果などが添えられています。お野菜はもちろん相原農場や笹羅農場、おひさま村農園、佐藤勘一郎農園、庄子農園など普段から直接取引している農家さんたち。地域で一体となってこの料理が完成しているのです。

 

 

山形県最上早稲 手打ち蕎麦

〆にツルツルっと手打ち蕎麦を出してくださいました。これ粋ですね!最上早稲を使った香高い蕎麦で、外二で作られています。つゆは花鰹でとった出汁でかえしを作り、一日甕に入れ寝かし、酸化直前まで熟成させた手間暇かけて使った特製のつゆ。辛味大根などはもちろん、レフオールを添えてフレンチとの融合した蕎麦に仕上がっていました。

 

 

ジュビレパフォーマンス

前回とがらっと顔ぶれも変わりました!このイベントの名物ともなったジュビレです。レモンをリズミカルに向いていきます。実はこの後、レモンを切りながら、会場を練り歩いてくれて。かなり練習したようですね。

 

 

今回センターを務めたのが営業戦略部飲料サービス係長 近藤里美さん。7月に開催された、全国BMC主催「若手コンペティション」にて、東北代表に選出され、スピーチで3位・全国BMC会長賞も受賞という快挙を成し遂げています。社員のチャレンジの背中を押し、応援してくれているようですね。

 

▼インスタグラムでピーチメルバや藁焼きを仕上げる様子をご紹介しています▼

 

 

先ほどのジュビレパフォーマンスで作ったソースをかけてデザートが完成です。

 

 

ピーチメルバ2023

宮城県亘理町結城果樹園の桃のコンポートです。アーモンドのブランマンジェや白石蔵王の竹鶏たまごを使ったヴァニラアイスに、先ほど作られたフランボワーズソースをかけて華やかなデザートが完成しました。

 

 

ホテルオリジナルブレンドティー「杜の馨」

 

 

 ホテル総出でお迎えするイベントでしたが、こんなに多くの方々おもてなしをしてくださるなんて感動もの!最後は野口総支配人と菅井総料理長からのご挨拶。熱い想いも語っていただきました。

 

 三遊亭竜楽師匠も再登場!素敵な落語をありがとうございました!

 

コロナも収束し、次から次へと矢継ぎ早にチャレンジしている仙台国際ホテル。若手の育成や現場のスキルアップを支援する素晴らしい取り組みに、今後も注目したいと思います!

 

 

 

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仙台国際ホテル

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