10月頭のこととなりますが、沖縄の旅に行ってきました。昨年オープンした森の中にある『今帰仁 石蕗』という素敵なお宿に宿泊しましたよ。沖縄というとどうしても海の印象が強いと思いますが、こちらは森の中の高台にあるお宿。自然に囲まれたこの地は、大地のパワーを感じずにはいられません。すでに感度の高いおしゃれピープルが噂を聞きつけて、宿泊されているようで、予約困難宿になるのも時間の問題でしょう。私はシスという次にご紹介予定の素敵レストランで教えていただきました。

 

 

敷地面積1000坪というこのお宿は、【集落エリア】と【里山エリア】そして【深山エリア】に分かれていて、里山エリア全体がいわば客室のような施設になっています。

image

 

 

01.RECEPTION_管理棟

私たちを出迎えてくれるのがこちらの管理棟。まずこちらにご案内いただきます。

 

お宿の方とのファーストコンタクトは、こんな温かみのある匠の技が広がる世界へ。大きめの土瓶もかけられていましたが、全体的に角のとれた柔らかな景色が目の前に広がります。まずはこちらの立礼にて冷たいドリンクでほっと一息。

 

内田 鋼一による立礼は優しい色合いと角の取れたころんとしたカタチ。思わず触れてみたくなってしまうカタチの美と優しさがそこにあります。

 

 

滞在中は楽に過ごして欲しいという『石蕗』では、部屋着に琉球藍に矢車玉を重ねて染めた植物染めのTシャツをご用意くださいます。柔かな風合いで身体にすとんッと馴染みます。アメニティは『LA BOTTEGA』のARGAN。アルガンオイルを使ったものです。手拭いも柔らかな風合いで気持ちいい。

 

木漆工とけしの食器を使われているとのことですが、レセプションにもさりげなく飾ってありました。徐々に石蕗の世界観に体が溶け込んでいくようです。さりげないセンスがいいのよ。

 

 

02.BEDROOM_路の棟(寝室棟)

山口 博之による設計の森と一体化した佇まいの建物。寝室などがあり、宿泊者が番長い時間を過ごす母屋です。

 

▼お部屋やお風呂などを動画で分かりやすく紹介しています▼

 

 

小さな扉を開け、森の匂いと蝉の鳴き声の洗礼を受けながら三和土の小径を歩いて母屋へ。手前にはお風呂があります。

image

 

 

路の棟の1階は暗がりの静かな空間。大きな荷物は1階に置き階段を上り2階に到達すると、素敵な光景が目の前に広がります。闇の空間から自然光の当たる世界へ。灯りがなくてもこの快適な寝室へ辿り着き一気に緑に溶け込む部屋へと視界がチェンジ。この光のマジックは、金毘羅歌舞伎で感じたものと一緒。人の視界はメインのステージで自然光で一気に花開く感じです。

image

 

 

ベッドはシーリー、リネンは、綿のカシミヤと言われているスピーマコットン。気持ち良い眠りに誘われます。小さな宿ですがこだわりは半端なく、気持ちよく滞在できるようになっています。向こうにはうっすらと海が見えます。

 

 

小さなデスクがあり、なんだか手紙でもしたためたくなりました。実はペンも書き味のよいものが備え付けてあり、テーブルの上にはスピーカーもありました。一つ一つ選び抜かれたセンスと愛を感じます。

 

森側にも大きな窓があり、思わず森へジャンプして遊びに行きたくなる感じになりました!

 

お部屋全体はこんな感じ。網戸を全開にすると緑が心地よい素敵な空間。虫がそこまで多くなかったので、ラッキーでした✌️

image

 

違う角度からも。

ちょうど階段がソファのあるエリアとベットのあるエリアを区切っている感じ。

image

 

幅の狭いベンチですが、可愛らしい枕が置いてあって、到着してちょと横になったらうとうとてしまいました。両脇の棚には、ミニライブラリーや虫よけスプレー、ハーブティーのセット等も備え付けてありました。

 

 

どんな空間か。蝉の声と共に動画でどうぞ。

 

 

一階にはシャワーブース。お風呂はまた離れているのですが、母屋で朝シャンもオーナー!

image

 

トイレなどの備え付けられたパウダールームがあります。

木製の歯ブラシが備えてありました。

image

 

お風呂に行く時にはこのかごにタオル等を入れて入浴に。

 

 

04.BATHROOM_草冠の棟(露天風呂)

04番を先にご紹介しますが、浴室です。にじり口のような背の低い扉を潜ると、半露天のお風呂スペースが。リラックスできるように照明は最低限。虫除けの香りを混ぜたキャンドルも手がかりになります。この日は月桃の葉を浮かべてくださいました。

 

 

 

03.DINING ROOM_石の棟(食事棟)

朝日の昇る東側にある食事棟。早起きしたのでこのベンチで朝のんびり。

 

 

だってこんな朝焼けがみえるんですもの。見ないと損です。

image

 

▼朝食を中心にお部屋以外のリールを作っています▼

 

 

この竈門で炊いたご飯がいただけます。基本朝食のために作られた竈門。贅沢です。

 

 

食事棟には、ガスコンロや冷蔵庫など、備えつけてあり早朝と深夜以外は使用することができます。お茶の道具も揃っていていいですね。

 

カトラリーもあるので、長めに滞在してこちらで料理を作ったりしても楽しそう♪

 

 

基本はお茶を飲むことがメインになるでしょうが、こんなかわいい道具もいっぱい。

 

 

今回朝あまりのんびりできなかったのですが、朝食はしっかりいただきまました。

 

 

おかずもこだわっていて、ミネラルを多く含むぬちまーすで着けた梅干し、沖縄の郷土料理ミヌダル、田芋の唐揚げ、おくらのお浸し、黒大豆納豆。お味噌汁はゆし豆富のお味噌汁ですがこれが抜群に美味しくて、お豆腐屋さんについて聞いたところ、地元の棚原豆腐店のものを作っているとか。

 

土鍋で炊いた炊き立てご飯。

 

お櫃に入れてくれます。

 

朝からおこげもいただけて嬉しい。

 

デザートはドラゴンフルーツでした。

 

お茶は最初に出してくださいましたが、唐木のお茶で沖縄っぽい。できるなら2泊したいなと思った滞在でした。

 

この食堂棟は少し小高くなっていて下には藍を育てる畑がありました。世界遺産に登録されている今帰仁城跡があったり、車で渡るときもちいい古宇利大橋や、有名な観光名所である美ら海水族館もすぐそば。そんな観光名所から少し車を走らせて、静かに上質な時間が過ごせる大人の宿でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

今帰仁石蕗
なきじんつわぶき

沖縄県国頭郡今帰仁村諸志1969

090-5525-4239

那覇空港から車で約一時間半・那覇空港まで有料にてお迎えあり。
- 公共交通機関 -

1.  やんばる急行バス(降車地・今帰仁城跡入口) お迎え無料

2.  高速バス(名護バスターミナル行)お迎え無料

3.  ヘリコプターバス  coming soon