今回沖縄の旅が決まってからま真っ先に予約を入れたのが古宇利島にあるイノベーティブレストラン『6 (six、シス)』。SNSでこのレストランを知ったのは5年前のことでした。沖縄ですよ。しかも今帰仁だって遠いのに、古宇利島はさらに先。ここに行くのに私はどうすりゃぁ〜いいの?というところからのスタートでした。5年越しの念願が叶い10月にやっと訪問することができました。私がどれほど待ち侘びていたか!!

 

 

私が指を加えてレストランのSNS投稿を見ている間にめざとい方達に発見され、今や「沖縄に行くの」といったら何人の友人に「シス?」と言われたことか。沖縄で最も有名なガストロノミーとなり「Destination Restauransts 2023」も獲得しています。

 

 

シスがあるのは海に面した高台。ここからして絶景なのはもうおわかりでしょう。

ちょっと入り組んだ所にありますので初めて行く方は注意が必要かも。ナビの場所にないのでお店に電話してしまいましたが、入り口が道から入り組んだところにあるんでちょっと迷いましたが、ナビは合ってました。

 

 

!!絶景!!

 

高台の上ならではの素敵な景色が目の前に広がります。向こうに見えるのが古宇利大橋。ローカルガストロノミーの魅力はこんな景色を前に食事が愉しめるところにもありますね。昼は景色を楽しみながら。夜は食事に集中してと2通り楽しめますよ♪

 

 

!!圧巻!!

 

さてさて、シスの名物といえばテーブルいっぱいに置かれたアミューズブーシュ。

ずらっと書いてみるとこんなにたくさん!!

うずら卵燻製・ミジュ干物と貝柱のガレット・かまい肉のジャーキー・島豆腐の燻製とアボカドのカップ・鯛とサボテン・キャビア醤油で和えたセーイカと大根・キャッサバのチーズフォンデュ・野菜のタコス・海苔のコルネ・ヨモギのエアーパン・車海老の揚げパン・ソーミンチャンプルーとうずら卵黄とキャビア・ラフテーご飯とハイゴショーの葉・パニプリとグリーンカレー・ペッパードロップと生ハムのムース

 

▼圧巻のアミューズグールはリールでもご紹介しています▼

 

 
 
!!クリエイティブ!!

 

こちらはオーナーシェフの小杉 浩之氏。このテーブルいっぱいに置かれるアミューズははるばる来たゲストへのおもてなしの精神しかないでしょ。細々した料理が一斉に登場すると圧巻です。サプライズ。これを食べるだけでも古宇利島まで来た甲斐があるってもんです。しかも所々にシェフが手作りの器なんかもあってめっちゃ楽しい♪

 

 

海苔のコルネ(ネギトロ)

手作りの器、、に、ネギトロが入っています。これを指でつまんで取ってパクリ♪

 

 

うずら卵燻製

まず運ばれてきたのがこちら。いきなりこの豆型の攻撃(笑)からスタートです。小杉シェフの遊び心は、食材のカタチや色等からインスピレーションを得て、器のカタチや盛り付け等に生かされています。おおー、こういう世界が繰り広げられるのか〜という最もわかりやすい料理でスタートです。

 

 

ペッパードロップと生ハムのムース

インスタでよく見るキューピーのお皿はエディブルフラワーの上にペッパードロップの先端が添えられていますが、キューピーの頭と一緒という発想からの盛り付けです。カリッと焼かれた薄い生地を食べると中から生ハムのムースが溶け出します。

 

 

ソーミンチャンプルーとうずら卵黄とキャビア

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かまい肉(西表島猪)のジャーキー

猪に乗ったジャーキーが登場しました。いりおもてには椎の実を食べている小猪が生息していますが、その料理を「かまい」と呼ぶそうです。小猪をジャーキーにし

ピパーチのムースが忍ばせてあります。噛んでいくて旨味がしっかり増してきます。

 

キャッサバのチーズフォンデュ

キャッサバにはチーズを付け、つるむらさきとロックチャイブの先端を付けています。なんだか、デンマークのゲラニウムというレストランを思い出す繊細な細工。

 

ミジュン(イワシ)干物と貝柱のガレット

うわはははちょっぴり恐竜みたいなのは、鰯の干したものを貝柱の生地をつけ焼いたもの。蕗の薹味が添えてあります。

 

野菜のタコス

緑のタコスシェルの中には緑の野菜がいっぱい♪直前にやはりグリーンのソースをかけると瞬時にパクっといただきのす。色々な野菜の味わいが広がります。

 

パニプリとグリーンカレー

最近色々なところでなぜか遭遇するパニプリは木の実のようなものの上に。

 

グリーンカレーを注いで。ココナッツミルクと軽い辛みがあり注ぐといい香りがしてきます。ひと口でいただくとカリッという食感とココナッツなどの南国の香り♪

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ラフテーご飯と炙ったハイゴショウの葉

ハイゴショウって初めて食べました。沖縄でも栽培されているのかしら。少し炙った葉っぱは噛み応えがあり少し爽快感。ラフテーご飯が巻かれてあります。

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島豆腐の燻製とアボカドのカップ・鯛とサボテン

あまりも数が多くどんどん目の前に出てくるので私のハートもどよめきました💦単品で写真を撮り忘れましたが、オレンジのものはうこんのシートをかぶせ島豆腐の燻製とアボカドのカップでお花の上に。鯛とサボテンはサボテンの上に、キャビア醤油で和えたセーイカと大根はやはりイカがよく置かれているすのこみたいなものの上にと、イマジネーションたっぷりのアミューズブーシュの数々。

 

ヨモギのエアーパン

シェフが「器を買うお金がないんで〜」とどこから採ってきたの?というくらい大きな葉っぱを持って登場しました。しかしこれはあながち冗談ではないのよ。シスがオープン尾したのは2018年4月15日。特に宣伝なんてしていないし、この遠い遠い古宇利島。まだ知れ渡ったいないうちにコロナになり・・・。しかしコロナがシスの海外に行けないフーディー達に発見され、好機に変えた出来事だったのです。そこからの起死回生ぶりは、沖縄に行くといったらシス?と言われるほどの人気店になりました。

 

巨大な葉っぱの上に乗ったパンはとにかくふわふわで、取るのが大変なくらい。持った瞬間崩れてしまいそうですが、ふわふわ感が楽しめるエアリーなパンでした。

 

車海老の揚げパン

これもオモロイ〜。ハリセンボンに料理が刺さっています。中にはたっぷりの車海老。私は海老トーストとか大好きなのでこういうの嬉しい♪

 

お祈りキューピーというのがいるようなのですが、残念ながら私は見つけられず。次回行ったら粘って見つけたいと思います。

 

ペアリングは、シークワーサー果汁の炭酸割り、ごぼうと椎茸出汁。沖縄に行って初めて知ったのですが、結構椎茸が栽培されていていろいろなところで登場しました。

 

 

シマアジのタルタルと大根の花

まるで海底の珊瑚礁のような、はたまた沖縄の空に咲く美しい花々のうに美しい大根を使ったお料理。沖縄ではシマアジのことをガーラというそうですが、大根の下にはグリーンオリーブなどと混ぜバランスの良いタルタルがありました。

 

美しいこの前菜はインスタでも多くの方が紹介されいますね。大根は綺麗にお花の型にくり抜かれ、色とりどりのお花やお野菜のパウダーがまぶしてあります。ひとつひとつ味が違うんです。確実にピンセットの作業ですね♪

 

ゆめちからを使ったパンです。パンも絶品!!

 

 

もずくと夜光貝、海ぶどうは、浅利の出汁のクラムチャウダー仕立て

 

なかなか東京では食べられないし、あまり食べようとは思わないのですが、やはり沖縄に来たからには海ぶどうは食べたいですよね。中にはもずくもたっぷり入り。アサリだけでは得難い貝出汁がしっかり取られた冷たいクラムチャウダーでした。

 

トマト水とライチでつくつたジュース。不安定ですがかわいい器❤️

 

 

手打ち蕎麦と花ニラとベニエ もずくチップ

色彩感覚も素敵。もずくのチップにハナニラとお蕎麦にお洒落なアクセント。

 

中からはお蕎麦じゃないけどお蕎麦みたいいな不思議な麺がでてきました。しかも鰹出汁でいただくのですがまさにイノベーティブなシスならではの料理に♪

 

ハーブがたっぷり添えられ、見た目からして体に良さそうなドリンクは、蓬は乾燥とフレッシュを使い唐木を使い、少し柑橘も使った爽やかな味わい。

 

 

墨のロワイヤルとキャビア

墨のロワイヤルは、イカ墨、焼き茄子、蛤出汁で作っています。滑らかなテクスチャーですが、上には茄子の皮を使ったソースでしょうか。ロワイヤルがしっかりした味わいなので、キャビアがこんなに入っていていいのかと思ったのですが、ロワイヤルが濃厚なので、ちょうどいいくらいのバランスでした。

 

しかし、この器はどうやって探してくるのかしら。知りたい(笑)

 

茄子のちょっとくせのあるフランは、これまた少し味に特徴のあるモリンガをぶつけます。島バナナで味わいも和らげて、レモンの泡で爽やかに。

 

二つ目のパンは軽めなものでした。

 

カリフラワーの1時間ロースト

じっくりバターを浸透させながら手間暇かけて焼いたお芋みたいにほっこりしたカリフラワー。シンプルながら甘味の中に繊維の苦味みたいなものもあり、複雑な味わいに。小杉シェフが長年作り続けている料理です。添えてあるのはマルドンの塩。すでにカリフラワーの旨みがしつかり出ているので味付けは塩でシンプルに。

 

小型の斧が添えてあり見た目のインパクトもすごい。自分でざくっとカットする楽しい演出です。なんか忘れられない体験となりました。

 

ローゼルとすもものドリンクをこれまたかわいいグラスに。軽い酸味があります。

 

 

サラダとジューシー

ジューシーは沖縄の炊き込みご飯のこと。色とりどりの野菜と共に、サラダ仕立てに。様々な味わいが楽しめます。スターフルーツもかわいい♪

 

大地のカンパーニュ。パンは3種類出てきましたがどれも美味しい。料理のボリュームがすごいので、パンを残さねければならない切なさったら・・・💦

 

 

島豚のしゃぶしゃぶ

メインは島豚の低温調理。周りに軽く炭火をまとわせしゃぶしゃぶ仕立てにしていますが、しっとりもちもち。天恵菇かというくらい沖縄の巨大な椎茸を添えて。

 

チョリソーやトマトで作ったソースにつけていただきます。トマトの甘みと軽い刺激が甘いお肉とよく合いました。

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▼アミューズからメインまでのリールを作ってみました▼

2.2万回ほど再生されていますのでよかったら見てみてね❤️


 

グランデセールはなく、楽しい小菓子のオンパレード!!

島バナナのジューシー・ココナッツのブランマンジェ、モリンガソース、リンゴ
・マンゴーアイスクリーム・黒糖のフィナンシェ・シークヮーサークレープ・紅芋餡
・月桃のちんすこう・パイナップルのタルト・沖縄ミカンのパートドフリュイ・

ドラゴンフルーツとパッションフルーツのマカロン・チーズクッキーのバターサンド

 

遊び心溢れるシスでは、チーズクッキーのバターサンドにゲストの来店番号をナンバリングされ訪問の記念に刻まれます。私は15550番でした。もっと早くに来たかった!

 

黒糖のフィナンシェは汽車に乗って登場♪

 

沖縄のパイナップルのタルト・ドラゴンフルーツとパッションフルーツのマカロン・沖縄ミカンのパートドフリュイ・紅芋餡は紫と黄色が黄がに並べられ、椅子にちょこんと置かれています。

 

クッキーを持っている焼き物も楽しい♪ですが、器は横からみてもかわいい。このあたりは同じ作家さんでしょうか。器だけでもかなり話が盛り上がりました。

 

上空からも。テーブルを埋め尽くす楽しすぎるデザートでした❤️

 

 

▼デザートのリールは古宇利大橋を渡るところからご紹介しています▼

 

 

最後はコーヒーで♪

 

やっと訪問できたシス。目の前に広がる景色と素敵な料理の数々。楽しい夢のような時間をもたらしてくれました。私もブログを書くのが大変だったのですが、これを作られるレストランの方は、それはそれは細かな作業と集中力を持って作られていると思います。ほんと

 

素敵なおもてなしに感謝です!!

 

料理は、沖縄食材が随所に使われ、また沖縄の料理が小杉シェフのフィルターを通じて進化していて、沖縄の旅により彩りを添えてくれます、これは沖縄に来たら外せないレストランだと思います。

 

今帰仁で宿泊した『今帰仁石蕗』ですが、近々相互の送迎もスタートされるようです。これで車の運転をしなくても飲めるのでツーリストには夢のようなコラボのスタートですね。是非合わせて今帰仁を堪能されてくださいませ。

 

 

 

6 SIX(シス)

沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利499-1 

0980-56-3733