引っ越し以来

外食の頻度が減った私ですが

(だって最寄りの飲食店が遠いし)

(移動手段は自家用車が基本なので

外で美味しい物を食べても飲めないし)

先日仕事がらみでとあるお洒落な

パブ兼レストランで食事をすることに。

 

 

英国のパブで食事を取る場合

一番当たり障りのない注文は

『ハンバーガー』、次いで

『フィッシュ&チップス』というのは

10年を超えた英国生活で

私がつかんだ真理ではあるのですが

(胃の小さい方には

『今日のスープとパン』がお薦めです)

その日の私はあまり脂っこいものを

食べたい気分ではなく。

 

しかしサンドイッチというのも

選択としてつまらない、

だって家で作れるし、

菜食主義者向け野菜料理は

案外こってりしていることが多いため

これも今日はちょっと違う感じ、

そんな私の目がとまったのが

『シェフの特製サラダ:

葉物野菜に根菜・豆・お米、

そこにドレッシングと

グリルしたチキンを載せています』、

私、これにしてみます。

 

テーブルに運ばれてきた

特製サラダの見た目はなかなか。

 

野菜は丁寧に細かく切ってあるし

チキンはいい感じに焦げ目がついているし

ドレッシングは思ったより甘目だったものの

これはこれで好きな人がいるだろうな、という味。

 

お野菜はこれ、何種類くらいが

使われているのかしら?

 

健康志向の英国人には

たまらない感じの歯応えもまた良しかな。

 

豆もヒヨコマメだけじゃなく

色々な大きさと色の豆が入っているし、

それを言ったらお米も

白米だけじゃなく

五穀米的に茶色くて丸いのや

黒くて細長いのが混ざっていて、

『一日三十品目』を目指す人は

これ一食で今日の目標は完遂でない?

 

・・・そんな風に屈託なく

楽しくもぐもぐやっていた瞬間が

確かにありました・・・

 

事件はお食事終盤に起きました。

 

葉物野菜をほとんど食べきり

チキンは二口分くらいの

かたまりを残すだけになり

最後にこのチキンで

お皿をきれいにする感じで

食事を終えられたら完璧だな、と

私はせっせとお皿の底に残る

みじん切りの根菜や豆、そしてお米を

フォークで口に運んでおりました。

 

その時にふと気が付いてしまったのです。

 

ドレッシングの池に浸る

細切れの根菜と豆、

その隙間に散らばるお米。

 

・・・すごく・・・残な飯です・・・!

 

 

お米がね、一カ所にまとまっていたら

その陣地を崩さずにお米はお米で

食べきることができたんでしょうけど、

最初の段階で全体に散らされていたのがね。

 

いえ、それはシェフの美意識と思いますよ?

 

確かにお箸、もとい、フォークをつける前は

きれいな盛り付けを見せていましたよ?

 

ああ、でも何なのかしらこの微妙な残念感。

 

もちろんそんな落胆を顔に出すことなく

私はサラダを食べきったのですが

どうなんでしょう、お皿のそこここに

ちまちました野菜とともに

無軌道に散らばる濡れたお米を見て

「わお(低音)」と思ってしまうのは

アジア人、特に日本人に

特有の感覚なんでしょうか。

 

『水分を含んでサラダ皿の底に沈むお米』は

英国人にとっては

『サラダ皿に残ったナッツ』くらいの単純な

「ああ、それ、きれいに食べきるのは

難しいよね」事案だったりするのでしょうか。

 

所変われば品変わる。

 

なお何があってもお米は残せない

昭和型日本人である私は

しっかりサラダ皿を空にいたしました。

 

まあその、味は美味しかったです。

 

 

サラダよりも温野菜がお好きなあなたも

お米はやっぱり炊き立てが一番、なあなたも

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