ショパン作曲夜想曲第二番を

心の引退将校さんと

二人三脚で

練習している今日この頃

 

 

 

もちろん同時の他の曲も

指が忘却しない程度には

定期的に弾いているのですが

・・・そういえば最近

あの『亜麻色の髪の乙女』を

弾いていないんじゃないかな、と

いうことに気づき。

 

 

わが妄想の引退将校さんは

非常に謙虚というか

遠慮がちな方なので

私の練習姿勢に対し

普段あまり口出しは

してこないんですが

「・・・あの、お気づきに

なったなら一度くらいは

譜読みをしてみても・・・

あの亜麻色の髪のお嬢様、

あっちのすみっこのほうで

ひどくご機嫌を損ねて

いらっしゃるようですし・・・」

 

ねえ。

 

というわけで

ゴジラのテーマ』や

『夜想曲第二番』の

楽譜を横において

さて『亜麻色の髪の乙女』。

 

これがですね。

 

久しく弾いて

いなかったんだから

またボロボロに

なっているだろうと思いきや

・・・いや、ボロボロなんです、

ボロボロなんですけど

一時期のあの

ムダ毛処理完全放棄・

髪質最悪・お肌絶不調の

直視をためらう

お嬢さんに比べると

・・・あれ?

 

お化粧はしていないけど

君、割と肌艶よくない?

 

髪の毛にも虫とか

わいていなくない?

 

ムダ毛、もしかして

脱毛済みだったりした?

 

これは・・・

 

もしやこれは・・・と

何度か通し引きをしてみて

駄目で元々の精神

一度楽譜を

見ずに弾いたらですね。

 

これが・・・

 

弾けちゃって・・・

 

弾きながら私も

私の隣にいる(注:妄想です)

引退将校さんも

なんというか

すっかり驚いてしまい、

いやだって暗譜ってこれは

一里塚突破ですよ?

 

「あれ?これ、

弾けちゃう・・・な?」

 

「おめでとうございます

・・・と申し上げて

よろしいんですよね?」

 

いや、どうだろう、と

首を捻る私の背後から

亜麻色の髪のお嬢さんが

複雑な表情をして

「待ってよ!困るわよ!

暗譜できたってことは

アンタこの曲これで

完了って認識なんでしょ?

これ以上音を

磨かないつもりでしょ?

待ってよ、あそこもここも

もう少しなんてーの?

もう少しいい弾き方を

探して貰わないと

アタシの魅力半減で

終わっちゃうじゃない!

アタシはもっと潜在能力を

秘めた乙女であるわけなのよ?」

 

そうは言いつつも

こちらのお嬢さんも

私のヘボぶりは

身に沁みていらっしゃるので

ここは『中途半端な音だが

一応暗譜完了』と

『中途半端だし暗譜も

出来ていない』と

どちらがマシか、みたいな

究極の選択を迫られている感じで。

 

 

 

 

 

 

どちらがマシなんでしょうね。

 

夜想曲連隊の

引退将校さんだけが

心からの笑顔で

祝福してくれています。

 

 

・・・亜麻色の髪のお嬢さんは

「私は!本来もっと!

美人なのよおおおー!」と

頭を抱えて叫んでいます

 

どうしたものでしょうか、これ

 

まあ2週間後とか

また指がすべて

忘れているかもしれませんけど

 

乙女の今後を懸念しつつの

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