私は過去に3回

緊急入院・緊急手術を

経験した人間なのですが、

ああいう時って案外

患者本人は色々達観していて、

その代わりに周囲の人間が

大変な思いをするんですよね。

 

私の場合、『周囲の人間』は

ズバリ夫(英国人)を意味します。

 

 

そんな夫が先日

友人に言われたのが

「うちの犬が・・・

この間、死にかけてさ」

 

「えっ、どうしたんだい」

 

「散歩から帰って来たら

どうも態度がおかしくて・・・

変に静かなんだよ、だから

最初は散歩先で何か変なものを

盗み食いしたんだろうと思って

獣医に連れて行ったんだ」

 

そこでCTだか

レントゲンだかを撮ったら

「内臓が真っ白で・・・

これはすぐ手術だと言われて・・・

万が一のこともあるから

手術前に犬に会いたい人を

すぐ病院まで

呼ぶように言われて・・・」

 

獣医さんは親切な人で

麻酔をかける直前に

「はい、じゃあワンちゃんに

声をかけてください」と

夫の友人を手術室の前に

呼んでくれたそうなのですが

「その時に・・・僕はふと、

ああ、この犬とこうやって

目を見かわすのはこれが

最後になるのかもしれない、

手術室から出てきたこの子は

もう2度と目を

開けないのかもしれない、

これがもうこの子との

お別れなのかもしれない・・・

そう思ったら・・・

あんな思いはかつて

経験したことがなかったよ・・・

僕の気持ち、わかってくれる?」

 

「わかる、わかるよ」と

友人に同意したわが夫はしかし

「僕は犬じゃなく人間で、

それも自分の妻でそれを

3回経験したからね」と

いう言葉を根性で

飲み込んだそうでございます。

 

犬の手術は無事に済み、

現在は元気にそこらを

駆けまわっているそうです。

 

よかったよかった。

 

 

人も犬も健康第一

の1クリックを


ヨーロッパランキング