PMSとPMDDの共通点とは?

 

PMSとPMDDの共通点として

いちばん分かりやすいのが・・・


「つらい症状が生理前の時期に現れる

ということなんです。


つまり、
症状が現れる時期がハッキリとしているわけで、
これはある意味では大きな救いである
とも言えるのです。


症状が現れる時期だけがツライわけですから、
この時期の間に症状を軽減するための
アクションを起こすことができます。

 

そして、

その対応方法こそがPMS・PMDDと

上手く付き合っていくための大切なポイントです。


☆まずは基礎体温を測る


ホルモンバランスがなすことで、
目に見えてわかるのは経血を伴う
「月経」だけです。

月経開始は黄体期の終了を意味するため、
PMS・PMDDの症状が軽くなっていく
サインにもなります。


しかし、
PMS・PMDDの症状が一番辛くなる

時期である黄体期がいつなのかを

把握することは・・・

 


自分の身体の様子を見ただけでは
なかなかできることではありません。

そこで必要となるのが「基礎体温計」です。


基礎体温を測ると、
ホルモンバランスが正常で、
ちゃんと排卵がある月経サイクルであれば、
グラフが低温期と高温期の2層に

しっかり分かれます。


私たち女性の月経サイクルの中には
「低温期」と「高温期」があり、
これも女性ホルモンの変化によって
起こされています。


この低温期と高温期を
さらに4つの時期に分けることができます。

 

①月経中の低温期(リフレッシュ期)
 

この時期は、
月経が始まるとともに黄体ホルモン
(プロゲステロン)の分泌がグッと減ります。

リフレッシュ期と呼ばれるとおり、
再び体を軽快で爽やかな状態へ
回復していく時期となります。


 

②月経後~排卵前の低温期(ハッピー期)

 

この時期は、月経も終わり、
排卵へ向けて卵胞ホルモン(エストロゲン)の
分泌が最も盛んになります。
 

卵胞ホルモンには、
肌や髪にツヤを出したり
女性らしさをUPさせる働きだけでなく、
明るく幸せな気分にさせる働きもあります。


この時期は、
ダイエットに最適な時期として
もよく知られています。

最もトラブルが起こりにくい時期なので、
活発さが求められる事はこの時期を
狙って行なうと良いでしょう。

 

③排卵後1週間の高温期(リラックス期)

 排卵後、卵胞ホルモンの分泌量が
緩やかに減少し、反比例して黄体ホルモンの
分泌量が増加していきます。

この黄体ホルモンの影響で、
少しずつ体と心に不調が出始める
時期となります。

リラックス期と呼ばれるとおり、
なるべくリラックスすることを心掛け、
ストレスを溜めないようにしましょう。


※早ければ、
この時期の前半からPMS・PMDDの
症状が出る方もいます。

 

 

 

 

④月経1週間前の高温期(スロー期)


黄体ホルモンの分泌量がピークに達し、
体も心も絶不調でとても不安定になりやすい時期です。
 
 
この時期は、何事も無理は厳禁。

心身ともに悲鳴をあげている状態に
反してあれこれ頑張り過ぎると、
大きなしっぺ返しを受けることに。

ノロノロ歩く亀さんのように
スローになるべき時期です。

 ※このスロー期にPMS・PMDDの
症状がもっとも強く現れると言われています。

 

 

 

 

月経1週間前の高温期(スロー期)


上記の4期から、
PMS・PMDDの症状がリラックス期から
スロー期にかけて強くなっていくのが
わかると思います。


この2つの時期が
いつのなのかを大体把握するためには、
まずは2~3月経サイクル(約3ヶ月)かけて
基礎体温を測りましょう。
 
 
自分自身に起こるホルモンバランスの
変化をグラフ化することができます。


体と心の不快度がグラフと比例すると
考えても良いかもしれません。


不快症状を抑えるためにお薬に
低用量ピルや向精神薬など作用の
強いお薬に頼っている方も多いのでは
ないでしょうか?
 

※超低用量ピルは「超低用量」という
名前なので薬の作用が弱いと
思われがちですが・・・
 
実は、
作用は弱いけれど量が多い中用量ピルと
同程度の作用がある強力な薬を
微量配合しているんです。
 
まあ、
一定以上の薬効が無ければ
避妊効果も得られません。
 
その分、
血栓症の死亡例などで厚生労働省から
注意喚起のブルーレターも公布されて
おりますので注意が必要です。
名前や儲け主義の医師の言葉に騙されず
キチンと薬のリスクを把握して
上手に付き合いましょう。
 
 

PMS・PMDDへの対処法は?

 
低温期から高温期への代わり目を目安に、
PMS・PMDDの時期を乗り越えるための
リラックスした環境に身を置く。

ストレスがかかりにくい
スケジュールに整える。
 
人前で感情の起伏を押し殺すのが
とても辛くなる方は、思い切って
予定を変更する。

など試してみてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いている私自身も、
基礎体温を測ることで黄体期の到来を
ある程度予測できるようになりました。
 
 
そして、
黄体期に相応しい過ごし方を
心掛けるようになってから、
特に精神的にラクになりました!

 

 

 

 

月経1週間前の高温期(スロー期)


基礎体温のグラフを眺めていると
自分の身体が・・・

「今、こんな時期だよ。」と
教えてくれているようで、
前よりもずっと愛おしく思えるように
なりました。

お薬とは違う、
もっと身も心も優しく大切にできる
PMS・PMDD対策になるかもしれません。