父が他界し、病院の待合室

 

 

お葬式会社を早急に決めなければいけません

 

 

ガン宣告されてから2年あったのに

残った家族のために

マイナス負債の整理をしなかった父

 

 

「少しずつで良いから、家を片付けないといざという時に困るよ』

母や同居する弟に、そう何度も伝えたのに

結局何も変わらなかった

 

 

当時。私は父の自己破産の準備を進めていた

それを平気で突っぱねて

ガン保険の一時金をすぐに溶かした

 

 

あるものは全て使い果たす

 

 

そんな人に お通夜なんて要らない

自業自得だ!!

 

 

2年前 父にガン宣告された後

何かあった時のために、CMでお馴染みの会社の資料請求をしていました

 

 

資料請求すると5万円安くなります

最低のプランそれで良い

 

 

そう心に決めていたけれど

お花一つない最低のプランは可哀想になった

父の笑顔を思い出して、冷酷になりきれなかった

 

 

病院から電話をかけました

『遺体をそのまま 会場でお預かりする事も出来ます』

ぴったりの内容だと思った

 

 

火葬式プランをお願いし、詳しい説明は会場で決める事になりました

 

 

約1時間後に、迎えが来ました

 

 

水分を失った瞳に、黄疸が入り

辛そうだった父の顔が

安らかな寝顔に変わっていました