皆さん、こんにちは野澤琢眞です!
不要不急の外出を、避ける取り組みや各地でのイベントの中止を余儀なくされているので、各業界大ダメージを受けている現状です。
美容師の業界も例外ではなく売り上げが例年に比べてかなり落ち込んでいる現状です。
特に結婚式が中止されている今、週末に必ずご予約にあったヘアセットのお客様が今は皆無の状態です💦
そもそも女性は何か予定がなければ美に対するモチベーションが、上がらないので美容に対する意識は下がっていってしまうと思います。
全国の学校も休校措置をとっていて美容学校もまだ授業が始めれていない状態に!(在宅での授業は始まっています)
サロンもアシスタントを休ませてスタイリストだけで営業している状態です。
コロナの影響は今後も長い間続くと予想されるので。今のうち対策をしておかなければ手遅れになると思います。
ただコロナやら伝染病が囁かれる前からサロンや美容学校での教育のあり方の変革を訴えていました。
それが
アシスタント制度の撤廃
通常美容室では売り上げの高いスタイリストに複数名のアシスタントがついてチームで売り上げを出していき、その期間にアシスタントは技術を先輩から盗み一人前になっていく…。
なんか時代錯誤なような…。
数年前に堀江さんが「寿司屋の修行に10年はバカだ!!」発言で炎上しましたが、職人の世界に身を置いていない人からするとその通りだと思います。
美容師の世界も美容学校を2年通って国家試験をパスし卒業し、サロンに入ってシャンプーしか出来ないなんておかしくないですか?
それだけ時間があれば即戦力になる人材を生み出すべきなんです。もちろん美容学校側もそのことは理解していますので実践的な訓練を行なっているところが多いですが、いまいち機能していません。
これはまだまだサロン側がアシスタントを求める分業方の仕事をしているからです。
しかしこのコロナ時代(伝染病時代)の始まりによってこの分業方の仕事は終わりを告げます。何故なら複数名に触れる事で伝染病の感染リスクが増えるからです。
美容室に行って1人の担当者に最初から最後まで担当してもらう(接触する)のとアシスタントを含めた複数名に接触するのでは伝染病の感染リスクが何倍にもなります。
これからは、限られた空間の中でマンツーマンで背術を、行うのがスタンダードになっていくと考えられます。
そうすると問題になるのがアシスタントの教育をどこでするか?
サロンではアシスタントが必要なくなるのでアシスタント業を通して教育していくのは困難になっていきます。そもそも売り上げの出せない、いつ辞めるかも分からないアシスタントに先行投資をし続けるコストがもったいないです。
そこで美容学校在籍中に即戦力、又はスタイリストを育成するプログラムが必要になります。
卒業し国家試験を手に入れた瞬間から自分の給料を稼ぐことが出来れば雇用側も嬉しいし、本人も無駄な下積み時代を過ごさなくて済みます。
この事は前々から議論されていたのに。何故進まなかったか?
それは3方メリットが、なかったから!
サロン、学校、生徒の3者のうち特に学校側のメリットが極端に薄いからです。
国家試験の対策だけでかなりの人件費やコストが、かかるのに即戦力を育てる時間が、そもそもない!それに美容学校の先生は現役の美容師ではなく元美容師がほとんどなので現場の仕事を教えることが出来ません。
この事を踏まえて考えなければならないのが学校側の負担を、減らす事です。
具体的には即戦力を育てる為に必要な資金と労働力をサロン側が、提供する事で解決します。
これは看護師さんの世界でよくある奨学金を病院側が3年間の労働を条件に免除する制度「看護奨学金制度」を参考にする事で実現可能になります。
①学生は奨学金を借りて、美容学校に学費を支払う
②学校は卒業までに国家試験の必須科目の他に放課後「別科」という形でプロフェッショナルコースを新設しサロンで働くスタイリストに指導を得る。
③卒業して即戦力又はスタイリストを確保したサロンはそのスタッフの奨学金を条件付きで肩代わりする
これで3方良しの条件が整います。
・生徒は学費が浮き、すぐに社会で活躍できる
・学校は学費免除のお陰で生徒数を確保できる
・サロンはすぐに即戦力を手に入れる事ができ売り上げに繋がる
もちろん医療ではない美容の世界で実現させるには沢山の問題点は発生しますが、これから美容業界を考えていく中でとても重要な考えになると思います。
大変長文になりましたが、美容業界にいらっしゃる方はこの件に関してご意見を頂けると幸いです。