こんにちは

心理カウンセラー uminone ayako です。

先日のカウンセラー勉強会で

性的虐待について話し合いました。

 

Kカウンセラーさんより

白川美也子先生という

トラウマケアでは有名な医師の講義内容を紹介していただきました。

 

トラウマを受けたこどもや若者へのケア方法「TF-CBT」

(トラウマフォーカスト認知行動療法)

のワークブックを読んで感じたことや

皆の経験談をシェアしました。

 

 

ここで、ある親子の入浴についてお話します。

親子が一緒に入浴することって

一般家庭ならごく普通にあることですよね(^_^)

髪や身体をキレイに洗ってあげたり

一緒に湯船に浸かったり・・

親子でコミュニケーションををとる

とーーっても大切な時間でもありますね。

 

 

ところがこの場面で

虐待が起こっている可能性があるのです。

では何が虐待行為なのでしょうか・・

 

 

性的虐待の定義について

児童虐待の防止等に関する法律によると

「子どもに性的な行為を行う、

性器や性交の様子を見せる、

強要して子どもの裸の写真やビデオを撮る等」と示されています。

 

 

白川先生によると・・

例えば父と娘の入浴の場合、

父親が娘の身体を見たり洗ったりしても

父親自身に「性的興奮が無ければ」性的虐待ではない。

「性的興奮が有る」ならば、それは『性的虐待にあたる』そうです。

子ども、特に6歳未満の子どもはまだ未発達な為、父の様子が理解できません。

 

その影響が大きく出るのは思春期を迎えた時です。

思春期の時期に過去の記憶を思い出し、

自分を汚れていると責めたり嫌悪感を抱くようになります。

性の領域は脳の情動近くにあり直接影響が与えられやすく、

一生その傷は残ってしまうそうです。

 

性的虐待は幼いお子さんには関係なく思われがちですが、

乳幼児期でも起きており、

私の経験上でも

1歳半のお子さんが性的虐待を受け保護されてきたことがありました。

 

受傷時、または直後に問題行動を起こすことがあり、

中長期に渡り影響を及ぼします。

その問題行動は様々です。

不適切な性の行動に及んだり、

逆に回避しようとします。

 

 

白川先生の表現によると、

トラウマ記憶(受けた心の傷)は冷凍保存されるそうです。

それが解凍されると再演(フラッシュバック)し

色彩も感情も当時と全く同じ再体験をしている状況になってしまい、

治療者にとっては本人がそこにいなくなってしまったように感じると。

 

そしてトラウマにより

PTSD(過呼吸や恐怖でその場に行けないなどの反応・症状により日常生活が困難になる)の発生があるかもしれません。

 

 

ケアが早いほどその影響を最小限に抑えることができますから

早い発見と治療が大切です。

 

最後に「TF-CBT」ワークブックの中には

子どもが感情をコントロールできないことへの不安に対し

「できることがあります」ということを明確に伝えられています。

クライエントさんが安心してワークを進められるような

カウンセリングができるようにしたいと改めて思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

uminone ayako