正月は 冥土の旅の 一里塚
めでたくもあり めでたくもなし

いつのまにか
1月も半ばを過ぎた。

一度行ってみたかった
お正月の京都。

3日の日から行けることになった。

朝の3時に家を出て
途中のパーキングで
休みながらお昼前に京都に着く。

それこそ何度も訪ねている京都。

宿泊ホテルの近くの
護国神社。

足腰にご利益ありという。

まだ足腰は大丈夫だけれど、
近い将来に備えて参拝。

ここの守り神は
白いイノシシ。

生きたイノシシにも会えて感激至極。






梅が蕾の

北野天満宮







お書き初めをしていた。

京都は冬がいい。
冷たい空気が、
色んな思いを
引き締めてくれる。



















おばんざいの丁寧な仕事に

舌鼓を打って

長い帰路に着いた。


母を看取って貰った介護施設。


そこで母の担当をしてくれていた

77歳の女性と

母の死後も交流が続いている。


年明けてお茶をした。


とても気丈な人で

膝に激痛を抱えながらも

まだ介護のお仕事をしている。


「お母さんは本当に

今まで見たことないくらい

ハッキリ意思表示をする人だった」


いつも彼女がそう言う。


嫌なものは絶対嫌!


認知もあるのだろうが、

自分の気持ちに正直過ぎる。


さぞご迷惑をかけただろうと

推察するが、


「あのくらい自分に正直になる事は

こう言う施設では大事よ。

私も介護される時はそうなりたいと

心から思うのよ。

嫌味のないお母さんのこと

私は大好きでしたよ。」


そんな風に言ってもらえるが、

生前、娘にも

入れ歯を見せなかった母。


娘でもやらなかった

下の世話や

入れ歯のお掃除。

総入れ歯だったことも

彼女から聞いて知る。


本当に申し訳なかったと思う。


女王様気分で

召使いのように、

命令したのではあるまいか?


それでもまだ母が恋しい。


京都の夜も

母にこれ買って...いこう...

なんてふと思う自分が怖かった。