実は母が脳梗塞になり、急遽日本に帰っていました。
連絡を受けたときは集中治療室に入ったとの事でした。
大阪に着いた時には母は一般病棟に移されており、話もできる状態になっており、おかげ様で退院する時まで付き添う事が出来ました。

母の顔を見た初日の夜、私は自分が遠い場所に住んでいる事に罪悪感を感じながらも、平然を装っていた。
それを察してか、父が「こういうことがあった時、お前は自分が遠くに行ってしまったことを責め、悔い、負い目を感じるかも知れん。でもそれは違う。どんな場所に住もうとも、いつか親は病に倒れる事もあり、そうでなくともいつか別れの時は必ず来る。それは避けられない現実や。どんな場所で暮らそうとも、わが子が幸せに暮らしているなら、それが親にとっての幸せや。距離は関係ない」と言った。

幸いというべきか、左側の視界を少し失い、両目の光を少し失った程度の後遺症で今は留まっている。
医師からは、今後これが広がるのか、再び再発するのか、後遺症がもっと広範囲になるのか、それはもう分からないとの事であった。
しかしながら見た目は今までと同様、元気な母になり退院できる日を迎えた。

こんな母を残してイギリスに戻る自分の平常心をどう保つべきか・・そんな事を考えると涙が止まらない。
しかし、今は戻らねばならない。

しかしながら、今回のこの帰国が最悪の結果による帰国でなくて良かった・・いまはただただ、母の運と神と先祖に感謝するのみである。
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