こちらは、旧食堂だったお部屋だそうですが、今は、照明などは、ビジネス仕様に変えられ
ていました。
現在、こちらの運営は、3社が共同出資した企業に定期貸し出しされていて、会員制の会場
として利用されています。
今回、九段ハウスの中を見学できたのも、そちらのイベントの一環でした。
床や暖炉は当時のまま残っています。
暖炉の内側の黒い部分は、地下のボイラー室から温められた空気が出てくるようになって
いたそうです。
そうそう、先日ご紹介した応接室の窓際のソファーの足元からも温風がでるようになってたとか。
快適性にも配慮した邸宅だったんですね。
この奥にも、もう1部屋あったのですが、そちらは、現代的ギャラリーに改装されていました。
そこを抜けると、
美しいタイル貼りの階段ホールが現れます。
実は玄関を入って直ぐから、このタイル貼りになっていて、百年名家の中で、内田先生が
「スパニッシュの邸宅だったので、パティオをイメージしたのでは?」とお話されていました。
正面のガラス部分、今はフィルムが貼られていますが、元々はステンドグラスなんだそうです。
ちなみに、左側のドアはトイレ、右側のドアは、左右対称にするためのダミーなんだとか。
ラジエーターカバーも美しいのです。
テーブルの奥にあるこちらからは、当時は水が出ていたそうです。
カーブの美しい階段。
こちらの大理石の手すりは、継ぎ目がなく、大きな大理石から削りだしたようだとお話されて
いました。今は、こういう加工ができる職人はいなくなっているそうです。
階段ホールと玄関の間の小窓。
どこから見ても美しい階段でした。
続きます。