面白い本だったので、ワクワク約1日半で読み切った一冊をご紹介します。
オリエント東西の戦略史と現代経営論
守屋 淳、三谷 宏治 共著
こちらは、中国史から現代の企業経営まで視野を広げて、
過去の日本、今の日本、そして日本の企業について
未来に向けて、今、何をしなければならないのか について
お二人で対談された内容をまとめた一冊になっていました。
テーマは、大きく6つに別れています。
1章:成長
01-爆発的成長のカギ
02-凸凹な世界への展開
03-真のグローバル化
2章:創造
04-イノベーションは辺境から
05-スタートアップの巨人
06-スタートアップの壁
3章:IT
07-戦争が生んだIT
08-ビジネスや個人が支えるIT
4章:学習
09-失敗の本質
10-家族主義・人格主義の功罪
5章:人材
11-意思決定力の強化
12-新しい人材育成手法
13-自律的キャリアに向けて
6章:経営
14-組織と統治のあり方
15-超分権的組織の実現手法
16-東洋的リーダーシップとは
17-後継者育成の覚悟
中国史などに造詣が深い守屋氏と、コンサル出身の三谷氏の話題は、
過去と近代と現代を行き来しながら、其々のテーマについて語られます。
内容としては、経営サイド、幹部候補生向けと言えるかもしれませんが、
企業へ投資をする時にも、其々の投資先の姿勢によって、ある程度、
中長期な成長力が見極められるヒントがあるようにも思いました。
お子さんをお持ちの方には、これから先、日本がどうなっていきそうなのか、
子供たちの未来は?どういう視点を持たせ、自分たちの世代の価値観で
子供たちの生き方を狭めてしまわないためのヒントも得られると思います。
過去も現在も良い部分は褒めておられますが、きちんと批判もされているので、
中には批判部分を受け入れられない人もおられるかもな~とも思いましたが、
それこそが、もしかすると、日本人の弱点なのかもとも思います。
個人的には、後半にでてきた、様々な企業で行われている取り組みに
驚いたり、もっと知りたい!とワクワクして読み終えました。
ご興味のある方はご一読ください。